内容説明
父親が四人いる!? 高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
AKIRA本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
898
これまでに読んだ伊坂作品の中では、『マリア・ビートル』と並んで"荒唐無稽"なお話。なにしろ高校生の息子の由紀夫に、それぞれ毛色の違った父親が4人という設定。舞台は知事選挙さなかの町(モデルはおそらく仙台)。知事候補者の二人を含めて(直接の登場はないが)他の登場人物も、かなり変わっている。さらには物語の展開は、よく言えば自由奔放あるいは奇想天外、しかし見方をかえれば無軌道で支離滅裂(というほどではないが)ということに。伊坂氏自身は楽しんで書いたと思われるが、富田林が被害にあった詐欺事件の結末は?。2018/03/18
ehirano1
841
淡々と進む物語、何か起きそうで起きないかと思ったら最後の方でやっとなんとかそれなりに・・・、といった感じでした。数々の格言の引用や伏線回収はいつもどおりでなぜか安心してしまいました(当方も伊坂フリークなのでしょうか?)。ところで、参考文献に「サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル」というが記載されていて、あぁ、これはあのシーンに使われたのかと読後に気付き、フェルミ推定を再勉強しようと思い立っています。2016/11/03
れみ
617
4人の父親を持つ高校生の由紀夫が遭遇する事件。由紀夫と父親たちや同級生たちとの会話が可笑しくて笑ったり、途中で描かれる小さな出来事もすべてが繋がっている、その伏線の見事さはやっぱり伊坂さん。事件の行方にハラハラさせられつつ、由紀夫と父親たちの互いを思う気持ちがすごく良かった。2013/09/01
勇波
536
そりゃ個性が強烈な頼りになる父親が四人もいれば面白さも4倍になるさ!という作品です。80年代に量産された赤川次郎作品にありそうな設定。他の作品でもそうですが今作でも軽快なロックがBGMで流れているのでは?と錯覚を起こさせるほどリズムのいい物語です。中でも多恵子嬢と知代さんはまぎれもないロッカーだ。。そして伊坂作品の登場人物はDNAをも凌駕していくのだ★2015/07/20
yu
502
文庫にて再読。 由紀夫くん、確かにいいグレ方だ(笑)。登場人物のセリフまわしがいちいちいちいち面白くて、ツボに入りまくり。会社で読んでて、うっかりニヤつきそうになって危なかった。 知代さんの携帯に登録されているお父さん達の名前もウケる。 この作品、やっぱり好きだわぁ。またいつか読み返そう!2013/10/05
-
- 電子書籍
- 【分冊版】花鈴のマウンド 6巻(6)
-
- 電子書籍
- 【ドキドキ生撮り】桜あゆみ はみ出しそ…
-
- 電子書籍
- うらたろう 4 ヤングジャンプコミック…
-
- 電子書籍
- ♂♀生き残りゲーム 10 恋するソワレ