内容説明
強奪、脅迫、色仕掛け。取材の為なら手段を選ばぬディレクター西悟は、罪なきエイズ患者の無念を晴らすため、厚生官僚・医学部教授・製薬会社がひた隠す秘密を暴いてゆく。衝撃的なNHKの薬害エイズ特番を制作し、すべての真相を知る当事者がここまで描き切った! 社会派小説の枠を超えた一気読み必至の極上エンタメ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
48
パーフェクト!素晴らしい作品でした。実際にあった薬害AIDS問題を小説家したものだが、ストーリー性が素晴らしいし、さりげなくラブストーリーも入っているあたりがいい。実際の政策を決める人たちがこんなにいい加減だったとすると、被害にあわれた方々があまりにも軽視されているように感じる。責任ある立場にいる人ほど利用者のことを第一に考え、よりよいものを提供し、都合の悪いことは絶対に隠さない、それが本来の社会にあるべき姿だと思います。2014/04/25
そのぼん
32
薬害エイズ事件を真正面から描いた作品でした。マスコミで働く主人公が半ば強引とも言える方法で解明していく感じでした。テレビとかでぼんやりと知ったつもりになっていた問題でしたが、詳しく知ることが出来ました。もちろんこの本はフィクションですが、事件としては本当にあったことなので、恐ろしかったです。2016/08/07
taka61
22
【図書館本】元NHKエグゼクティブ・プロデューサー今井彰氏の著作。NHKスペシャル「埋もれたエイズ報告」をベースに薬害エイズ問題を小説化。荒削りな文章ながら、膨大な取材に基づく熱い内容に、ページを繰る手が止まりませんでした。日本という国家のシステムを相手に戦った戦士たちに拍手を贈りたいと思います。ぜひ多くの人に読んでもらいたい作品です!2013/11/10
ren5000
18
これが実話を元にした物語。あまりに衝撃的な内容に愕然とした。なんかだらっと読んではいけないような気がしてじっくり読みました。できれば「埋もれたエイズ報告」を見てみたい。薬害エイズは人災だったのがよくわかった。2013/11/17
柊子
15
難しい部分もあったが、それだけに読み応えがあった。どこまでが実話で、どこからが創作なのか、はっきり知りたい。薬害問題は、スモンやサリドマイド事件など古くからあったし、肝炎は記憶に新しい。また、薬害ではないが、森永ヒ素ミルク事件などもあった。エイズや血友病に関しては、何となく知っているという程度の理解でしかなかった。他人事だったから・・・。自分には関係ない事と片付けずに、関心を持ち続けることが大切だと痛感した。2014/01/13
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