内容説明
安倍政権はぎりぎりで間に合った奇跡の政権である。
2013年夏。悪化するデフレ、中国・韓国による領土侵犯と、かつてない内憂外患の危機にあった日本。
あのまま民主党政権が続いていたらどうなっていただろうか。
この国を救うために、地獄の底から命を賭して戻ってきた類いまれなる政治家の新たな戦いの軌跡を文藝評論の手法で鮮やかに描いた感動のノンフィクション。
目次
奇跡(八・一五―靖国にて 立つべきか、立たざるべきか 安倍総裁誕生―あるいはレクイエム三宅久之)
奪還(野田VS.安倍 衆院選圧勝)
始動(ロケットスタート アベノミクス 対中包囲網 日本を守る 硫黄島訪問)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やじ
30
今読んでも手に汗握る、綱渡りのような奇跡の安倍政権復活ドキュメントだった。野党時代を支えた谷垣氏の恩を仇で返した石原、石破両氏。道理を重んじる麻生氏が安倍氏支持に。三宅久之氏の命を懸けた応援。総裁選に勝ち野田政権を解散に追い込み総選挙で圧勝。自国に対する誇りを持っていいのだと知ったのはその時だ。揺るがない信念で、日本は見違えるようになった。しかし今、財務省の不祥事によって政権支持率が下がるのは、メディアをまだ信じてる人がいる証拠。安倍礼賛本と罵る人は、その後を継ぐ人の礼賛本を書けばいいんじゃないの?2018/03/18
金吾
21
安倍さんが政権を獲得していく過程、覚悟がわかりました。誰しもいい点、悪い点はありますので、両方がわかるような本なら更に良かったです。2022/01/06
takam
17
「社会が悪くなると人が輝く、心配はいらない」は小室直樹が残した言葉である。より外政と内政の状況が悪くなる中で総理大臣を再登板し長期政権を維持している安倍晋三は日本で最も輝いている存在である。スキャンダルについての疑惑は絶えず出てくるものの、それは改革を起こすために出てくる反発、権力闘争によるものとして捉えれば妥当である。改革を行えば必ず反発は生まれる。小泉純一郎は上手だった。うまく改革しているように見せた。一方で安倍さんが扱っていることは「戦後レジーム」であり、壮大なテーマである。2020/04/26
謙信公
9
安倍晋三は日本の国そのもの。民主党政権でガタガタになった日本を立て直す切り札だ。加藤清隆氏曰く「戦後でも一、二を争う名宰相」第1次政権では、10年分の仕事を1年で成し遂げた評価はすでに定着。復活の総裁選では期待しない人80%。だが、三宅久之氏の命を懸けた怒りに感動!マスコミの報道も相変わらず。衆議院選挙でも第3極、俄か仕立ての政党の乱立、中身のないショーに国民を煽り、面白おかしく。モリ・カケなどピントはずれの安倍叩きをしているヒマがあったら、安倍総理の政治理念についてもっと建設的な議論をしてみてはいかが?2018/12/13
ぷれば
9
今にして思えば、ホントにギリギリ土壇場の奇跡だったのかもしれない。当時、政権交代、東日本大震災、異常な円高株安…踏みとどまれた要因は何だろう?と思った。今は亡き、三宅先生のエピソードがあり、懐かしくも少し泣けた。2013/09/02