白砂

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白砂

  • 著者名:鏑木蓮【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 双葉社(2014/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575515879

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内容説明

予備校生、高村小夜が一人暮らしのアパートで殺害された。出入りが目撃された中年男性が捜査線上に浮かぶ。心の動きに捜査の主眼を置く下谷署の目黒は、小夜を知るにつれ、援助交際の線を捨てて事件に迫った。小夜が歌に詠んだ故郷、京都府の山村で目黒が掴んだ事実とは。哀しい真相が隠された、切なさ溢れるミステリー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

348
初読み作家さん。読み終わった今になってやっと、タイトルの意味がわかります。プロットとしては目新しくないし、多少後出しジャンケン的なところはありますが、しっとりとしたミステリーに仕上がってます。みんな必死に生きようとしただけ、悪人が出てこないミステリー、というか。にしても「涙腺崩壊」の帯は…盛りすぎですね、双葉社さん?!2016/07/25

どんふぁん

209
2019年5月6日読了。随分積読してた本をやっと読みました。なかなかややこしい設定の物語でしたが、不幸な境遇が生んだ事件でただただ気の毒でした。推理は簡単でしたので、読みやすいミステリーだと思います。2019/05/06

紫綺

143
単行本にて読了。代理ミュンヒハウゼン症候群〜自分に関心を集めたいために自分の代理となる人を傷つける病気。世の中、色々な病気があるものだ。2015/08/07

イアン

141
★★★★★★★★☆☆節目の600冊目は鏑木連の長編。慎ましく暮らす二十歳の女子学生・小夜が殺された。現場となった自宅アパートからは、そこにあったはずの遺骨が消えていた…。苦学生を絵に描いたような少女はなぜ殺されたのか。背後に浮かぶ中年男性の正体とは。小夜が詠んだ3首の短歌から浮かび上がる美しくも儚き恋慕。そこを足掛かりに真相に迫る刑事・目黒の優しい眼差しが印象的だった。終盤に明らかとなるもう一つの「白砂」の意味とは。これほどの劣悪な労働環境がつい50年前の日本に存在していたという事実に、驚きを禁じ得ない。2024/12/07

麦ちゃんの下僕

123
オーディオブック+文庫本。高村小夜という20歳の苦学生はなぜ殺されたのか?その哀しい真相に下谷署の目黒警部が迫る物語。この作品における「白砂」は粉骨された遺骨のことであり、また終盤になってもう1つの意味を持つことが明らかに…秀逸なタイトルですね。被害者や犯人の“心理”を重視して捜査する目黒は、あのメグレ警視がモデルなんでしょうか!?…部下の山名とのユーモラスなやりとりも僕は好きです。ラストシーンは本当に切ないんですが…被害者に明らかな落ち度があることで同情しきれないため、帯の「涙腺崩壊」とはならず…残念。2024/12/05

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