内容説明
「日本の未来をどうすべきか」参院選に投票する前にもう一回考えてみませんか? 「ポストグローバル社会と日本の未来」というテーマでおじさんと若者が、ゆるゆると日本の未来について語ってみました。新自由主義(ネオリベ)に染まらない自由を! 「ポストグローバル社会と日本の未来をいかに築くか」という、今の日本がもっとも考えなくてはならないこの問題に7人の論客が挑みます!
目次
第1回 2012年7月19日―グローバル社会VS.国民国家のゆくえ(みんなで日本の未来を考えよう お金の話ばっかりするのは、もうやめよう ほか)
第2回 2012年10月18日―おじさんと若者たちとの対話(尖閣問題で露呈した、中国の「国境概念」の変化 ポストグローバルへ先んじるべきは日本 ほか)
第3回 2012年12月3日―衆院選直前!「政治」について考えよう(政治家は「人間」で、政党は「2つの軸」で選ぼう 賞味期限ギリギリの議会制民主主義 ほか)
第4回 2013年2月26日―新しいジモト主義が日本を救う(TPPの正体は「アメリカの国内産業保護政策」 僕らが酸欠状態にある理由 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
31
うーん、内田樹さんの偏った考えについていけないと思いながらもやっぱり惹かれるものがある。アンチ橋下の皆さん、やっぱり陰口は読んでいても楽しくない。グローバル化に反対。経済成長に反対。そこは納得いかなかった。最後には教育ってのはその通り❢と思ったが、それが「何でも食える」「どこでも寝られる」「誰とでも友達になれる」ってね。アレルギーの人はどうするの? 誰とでも友達になれるのはグローバルな人間なのでは? 私は小学校から経済の教育をした方がいいと思うのに。2015/06/07
壱萬弐仟縁
14
1億3000万人を「どうやって食わせるか」(内田氏44頁)。このことは、非正規雇用者38%時代に、相当深刻。アベノミクスの恩恵に授かっている者は富裕層であって、庶民は消費増税前に豆富の値段も16年ぶりに上がるなど、既にスタグフレーション家計なのだ。文科省・経産省グローバル人材育成戦略で日本は中韓との競争(同氏60頁)。何のための競争か。イケダ氏は夫婦100万円稼げれば論(98頁)は、甘いと思う。20代でどれだけ清貧に耐えているのかしれないが、TPPもあって難。パットナム『孤独なボウリング』社会関係資本も。2013/09/25
naobana2
13
面白い。政治的な部分は読み飛ばしてますが。 内田樹さんと小田嶋隆さんと見て即買いです。 年収300万円時代をいかに生きるか。2013/11/16
takeapple
10
2013年に出た本。ちょうど橋下徹が大阪市長になったあと、対立候補だった平松さんが、内田樹さんたちとシンポジウムをやって作ったというのかな。それから幾度かの選挙、コロナ、自民党が小選挙区でうまいことやっているけれど、内閣は安倍から菅そして岸田と変わった。安倍晋三は殺されて、今は統一協会と円安とウクライナが世間的な話題だ。私たちの生活は悪くなるばかりだ。ここでのテロの予感が現実のものになってグローバル化による格差が広がり政府はなす術もなく、投票率は下がるばかりだ。さてなんとかしないとな。2022/09/12
くり坊
8
2012年から2013年はじめまでの間に行われたシンポジウムの講演録。 とても共感できました。 リアルタイムに生でシンポジウムがききたかったな、と思いました。 「わかりやすくする」ことと、物事を「単純化してしまう」ことは、別物って、改めて肝に銘じつつ。2013/08/29