ハヤカワ・ミステリ<br> ミステリガール

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ハヤカワ・ミステリ
ミステリガール

  • ISBN:9784150018726

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内容説明

「ぼくが探偵助手となって最初の殺人事件を解決したのは、妻に捨てられて、いくらか正気を失った直後のことだった」――小説家志望のサムは、働いていた古書店が潰れて無職になった。妻からも突然別れを切り出され、絶望のどん底に沈んでいた。サムは探偵助手の仕事を見つけ再起を図る。文学と芸術しか知らない自分でも探偵にならなれる! そう確信するサムだったが、巨漢の探偵ロンスキーに命じられた謎の美女の素行調査は次第に奇妙な様相を……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

54
この展開、その結末、物語を都合よく創りすぎ!またそこに至るまでにそれぞれの登場人物の過去を語らせすぎでその部分が冗長に感じられて仕方がない、しかも映画というドリームに一喜一憂するありさまを描いてそのどれもがステレオタイプの人生語りにしか感じ取れない。アメリカ人にとってはそうかもしれないが映画という媒体手段を神格化しすぎで共感を覚えない。作中、主人公が語る小説論はまさに作者のジレンマとして存在しているのであろうが実践する舞台を間違えているのではないか?そして今回も作者は主人公に甘く、脇役にきびしい:)2015/07/26

ほちょこ

23
一作目の「二流小説家」が全然受け付けなかったことを忘れて本書を借りた。最初の数ページで気がついた。あぁやっぱり受け付けない。文体も話の展開も何もかも。それなのに最後まで読んでしまい、やっぱり受け付けないと納得。2017/01/27

yooou

22
☆★★★★ 稀に見るだめだめな本でありました。恐らく書いている本人も先が見えないままいきあたりばったりでどうにか書き切った感じじゃないかと思うわ。出さない方がよかった一冊だったと思うよ。2014/10/17

Panzer Leader

21
本書の構成上、主人公の映画や小説に関する語りが必要なのはわかるが、これがサスペンスの流れを断ち切っていてとても読みにくかった。脇役たちが魅力的に描かれていたのに、肝心のミステリー部分は精々冴えない映画の焼き増し程度の出来、「二流小説家」と比べたらだいぶ落ちる。2015/05/25

アルラ(ただ今介護中)

16
決着の仕方はあっけないし、あの当時をちょっとは知っているつもりでも、あまりに直球の表現に苦笑いしながら読んだ。でもサムっていい奴なんだよなぁ。MJ達の諍いを目撃してしみじみ感じたことや、「魔術師」ケヴィンの生き方によせる思いの部分が好きだ。あとはなんといってもわき役達の妙。マイベストはソーラー・ロンスキーが最高!R・スタウトのネロ・ウルフを思い出した。彼とサムのコンビで是非書いてほしい。映画や文学関連は幅が広すぎて、自分がこれを楽しめるレベルでないことが少し悔しかったが、新作が出たらまた読むと思う。2013/09/16

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