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内容説明
政治の圧力がかかった日本長期信用銀行との合併交渉、「竹中ショック」と呼ばれた不良債権処理の問題、「住友」対「三菱」の法廷闘争に発展したUFJ争奪戦、国内最大の「メガ信託」が誕生した中央三井信託銀行との統合……。
目次
第1章 社長就任―混乱極める金融界
第2章 長銀の合併問題
第3章 公邸会談の真相
第4章 交渉撤退―金融国会の焦点
第5章 竹中ショック―過激な不良債権処理
第6章 UFJ争奪戦―「住友」対「三菱」の法廷闘争
第7章 メガ信託誕生―住友と中央三井の合併
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんちゃん
4
97年の山一、長銀の破綻。UFJ信託を巡る訴訟。結果として「やっぱり」とみんなが思った中央三井との合併。当時は「なんて唯我独尊なんだろう」と思っていたけど、それは自分も当局や報道、それに乗せられた世論と同じだったんだと気づいた。深いです。2013/12/28
luther0801
4
話が生々しくて面白かった。2013/06/09
mushoku2006
2
破綻した長銀との合併問題が持ち上がったときの、 住友信託銀行の社長だった著者が、 当時のことを回顧したもの。 当時のことは政治家サイドから色々と証言が出てきていますが、 この方のものが一番信用できる気がする。 政治家&官庁が危機意識からとはいえ、 筋が通っていないことを言ってきたのを、 筋を通して跳ね返した。 (法的にそうせざるを得なかっただけという面もあるが)2013/07/17
ふみりな
1
バブル崩壊後の金融業界の混沌を著す書籍は多数あるが、大抵はジャーナリストの著作である。本書のようにトップ経営者が当時の生々しいやり取りを実名入で語るのは貴重なことであり、また臨場感高く一気に読めた。長銀との合併問題、UFJの争奪戦などまさに歴史的証言だと考える。2020/06/29
Great Eagle
1
住友信託の元社長の書いた本。思えば長銀問題の最中に合併するとかで新聞紙上を賑わせていた。政府とのタッグで法整備までの時間稼ぎだったのではと穿った見方をしていたが、どうも真相は違うらしい。いろいろな圧力があったろうに、よく耐えたものだと感心させられました。しかし、当事者達の回顧録で微妙に異なる部分があるのはどうしてなんでしょうか。2013/10/26