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内容説明
アベノミクスを本当に成功させるための提言。
安倍政権の成立にともない、株価は急上昇し為替相場も円安に振れ、日本経済に活気が出てきた。日本銀行には黒田総裁・岩田副総裁が乗り込み、評価すべき政策が始まった。このままアベノミクスの「3本の矢」で日本は順調に復活していくのか。不安要因はないのか。
15年前から一貫してデフレ脱却、日銀・財務省改革を訴え続けてきた著者は、アベノミクスは「1.5本の矢」で進め、と強調する。アベノミクスで最大の必要要素は金融政策だ。はっきり言えば正しい金融政策だけで経済は順調に回復する。老朽化したインフラの補修など、必要な財政支出はもちろんやるべきだ。しかしこれは0.5本の矢である。残りの、不必要な財政政策や成長戦略には政治家や官僚の利権の臭いが漂う。さらに、デフレ体質に固まった日銀を新執行部はこのままコントロールできるのか。白川総裁退任直前に行われた駆け込み人事は何を意味するのか。
ようやく正しい方向に進み始めた日本経済を著者が鋭く分析し、不安要因を指摘するとともに日本経済大躍進への方策を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高光浩二
3
もっと知識をつけたい2014/07/12
gorikida
1
金融政策でインフレにはできないといういわゆる「日銀理論」への勝利宣言である。これまで書かれてきた日銀批判がまた、だから言ってたでしょ、とくり返される。 黒田政策への答えが出るまでにはまだ少し時間がある。経済成長は分からないけど、デフレは脱却しそうだ。円高株安の流れを変えただけでも成果といえる。 憲法改正とか危ういところもあるけれど、少なくとも金融政策に関しては安倍政権は続いて欲しいと思う。 2014/02/25
まめタンク
1
2013年151冊目。アベノミクスには色々な思いがある。株の上昇で利益を出した者、アベノミクスによって輸出が伸びた企業。しかし、賛成がある一方で絶えず批判もある。アベノミクスのインフレ政策によってハイパーインフレが起こるというものが筆頭。専門用語で言えば「リフレ」と「反リフレ」に分かれる。本屋に行けばどちらの本も大量に置いてあるので、少し迷うかもしれない。本書は簡単に言えば、リフレ賛成派の立場を取る。2013/10/29
YayoiM
1
クルーグマンの『さっさと不況を終わらせろ』の日本経済版。個人的には「名目成長率が1%伸びた場合、法人税や所得税などの税収は4%伸びると著者は推計しており(財務省は1.1%)、それが当たれば、景気回復後の名目金利の上昇は相殺して余りある」という点に安心した。またJ・サックスが、1930年代の近隣窮乏化政策は世界恐慌を悪化させず、逆に正しかったという論文を書いているらしいのだが(クルーグマンも書いていたので本当なんだろう)これも知らなかったので、読まなければならぬと思った。 それにしても、最近の経済学の知見か2013/10/16
Megumi221
0
□2015/08/22