内容説明
「漂えど沈まず」「悠々として急げ」等々、開高健が愛した名言の数々の意味や由来などを新たな視点で解説!
「漂えど沈まず」「悠々として急げ」「毒蛇は急がない」「たとえ明日、世界が滅びるとしても、今日、あなたはリンゴの木を植える」「おだやかになることを学べ」「心に通ずる道は胃を通る」「心はアマ、腕はプロ」「釣りの話しをするときは両手を縛っておけ」「釣師と魚は濡れたがる」等々、開高健は数多くの名句、警句、冗句をその作品の中にちりばめている。開高健自身の名言名句もあれば、古今東西の偉人・賢人の名言、古書・名著に書き残された名句、世界各地の諺などに夜ごとせっせとヤスリをかけ、蒸留し、精錬し、開高流に表現しなおしてペン先から絞り出した名言名句もたくさんある。
開高健が書き残した名句、警句、冗句の中から200句を選び、アイウエオ順にならべ、それぞれの意味や由来を新たな視点で解き明かしたかつてない「開高健辞典」である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirokikojima0721
12
開高健の名言集。27歳の若さで芥川賞を受賞し、若くして文体が確立されていたと言われる作家の言葉たち。中国からの影響やヨーロッパの偉大な作家達から拝借した言葉、ユーモア溢れる開高健の造語などがチョイスされていて面白い切り口の書物である。この本の著者である滝田誠一郎の開高健への想いと分析は見事でよほどの開高ファンではないだろうか。1度ではなく2度3度と読み返してしまいました。2021/06/10
10416
7
著者の本は読んだことないんやけど、んー、深いなー。男はスケベでいいんやんなー笑。2013/12/22
Haruka Fukuhara
6
面白い人だったんだなーと。ちょっと皮肉な物言いの印象があって苦手意識もあったけれど、本格的に読んでみてもいいと思った。2017/02/04
間宮林蔵
5
何度も読んでます。風呂に最適。大切な言葉がたくさん詰まっているというよりは、わりと「へえそうなんだ」という雑学本よ見るような軽い感じで読んでます。川柳とか好きなので、『言葉』が好きな方にはたまらない本かと。2015/07/23
幸生
3
開高健好きならトイレに一冊の名著だと思う。2014/05/10