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内容説明
日本三大随筆の一つ「徒然草」は鎌倉後期、吉田兼好によって書かれた作品。だが爾来、兼好の実体は藪の中である。本名はわかっているが生没年ともに不詳。徒然草原本は消失。最古の写本も兼好の死後数十年のものである。そもそも原本は存在せず、兼好が反古を壁や襖の張り紙としていたものを死後、弟子が剥がし集めたのが徒然草になったという伝説もある。誕生から六百六十年、研究が始まってから二百六十年、ずっとベストセラーであり続けた特異な随筆文学を残した兼好の人物像を、ノンフィクション作家があぶりだした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
288
謎に満ちている徒然草の作者吉田兼好はどんな人だったのか?について迫った一冊。深い考察だったが、やや読みにくさはあった。2016/01/31
にいたけ
42
徒然草は世俗を絶って書かれたものとの認識であった。600年以上前の書物が読み継がれているのは何か理由があるはずと思いこの本を手にとったが方向性が違った。山荘で蟄居した主人を慰めるために書いたという。徒然草は哲学的だから読み継がれた訳ではなく、一人のために書かれた話であった。そう思うと内容がすごく身近に感じられる。不思議なものだ。それは邪道と思う方は別の解説本をお勧めします。どちらも正解だと思うので。2021/05/07
miel
21
徒然草は若き主君具親親王に当てて書かれた随筆とのこと。そのため、本としての体裁を整えておらず反故にした紙の裏やその辺にあった紙に書かれていたとは驚きしかない。東国 横浜金沢生まれの兼好が、主君堀川家にまで波及した動乱の時代を飄々と生き、若君の安寧を祈る。タイトル通り、兼好法師の人となりを記した著作には違いない。だが、話の軸となったのは兼好研究ではまだ駆け出しだった女性研究者 林瑞栄先生の足跡であるのが面白い。実直な林先生の研究姿勢に光が当たることで、研究職のお仕事ルポとしても楽しめる。 2022/08/30
牧神の午後
5
花は盛りに月は隈無きを見るものかは、と喝破した兼好法師はひねぐれぼっちの始祖と勝手に崇拝しているので、彼の為人にどれだけ迫るのか?という期待で読み始めました。が、内面的なものよりもむしろ彼の生涯を彼を取り巻く環境、当時の歴史・情勢から辿るというもので、その意味で期待外れだったのは確か。ただ霞み喰って生きていたわけではなく、社会的地位を確立しようとあがいていたり、後進?生徒?鋸とを考えていたり、と意外と人間臭い一面は興味深いものでした。2019/07/09
Soichiro
3
大変面白いのですが、内容的に新書1冊に収めるのにはちょっと無理があるような気がする。一般向けに、もう少し内容をスリムにすると良いと思った。2014/02/04
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