内容説明
源頼朝から戦国大名を経て、徳川幕府の完成まで――。「武士から王へ」の権力の変遷を、貨幣経済の浸透、海の民の活躍、一神教の衝撃、東西の衝突などのテーマに沿って丁寧にたどる画期的な書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
13
易しい内容ではないので、文章がつかみづらく、文字の上を目が滑る状態になってしまった。第4章「土地と貨幣」が面白かった。古典をきちんと読みたい。「吾妻鏡」あたりはもっと若い頃に読んでおくべきだった。2013/10/11
だてこ
10
中世の王権のあり方について読み解いた本。中世では土地の支配が大きな意味を持つことは知っていたが、それが権力による譲渡ではなく最初は支配の現実が先にあり、その後から根拠を付与するというのは面白い。鎌倉時代ならそうであっても違和感はないし、実際そうだったのではと思われる。また、戦国大名がタテの支配を求めるのに対し、一向宗などの宗教はヨコの関係を強化するから、この二つの勢力は対立するというのもなるほど。あとがきで本郷さんが書かれていたけれど、こういう「なぜそうなるのか」が分かるともっと歴史は面白くなるんだろう。2026/07/26
はまゆう
2
歴史嫌いな人にこそ読んでほしい本 様々な視点から中世を解説してくれるが あとがきこそ読むべき 歴史を知る学ぶべきフローについて 自分も当為じゃなく実情視点で見るべきだと同意2024/03/23
茶幸才斎
2
権門体制論に異を唱え、鎌倉・室町期の武家政権を、地域を従えて「自立」し、統治に責任を持って「自律」し、「袖判下文」に見る主従関係を備えた「王権」と定義し、その姿を「当為」(あるべき姿)より「実情」(現にどうか)を重視して解釈すると、こんなに面白い中世国家の特質と変遷が浮かび上がると、朝廷や仏教勢力との関係を交えながら持論を展開している本。筆者には、従来ない解釈で少し変わった歴史像を読者に見せてやろう、との野心的意図がある。学者の態度としていかがなものかと思うが、読んで楽しい内容に仕上がっているのは確かだ。2013/10/18
OTR
1
本郷和人氏の、中世武士論の本(先生のサイン入り)。とにかく、中世武士の概観という感じで、大枠を沿って行く論調。さらに、二項対立、年代を外す、といった、大丈夫かと思うこともやっていたが、実際、基本書と変わらない。通史というよりは、歴史理論の基本書かな、と。最後の歴史に関する考察は参考になる。2014/04/21




