新潮選書<br> ウェブ文明論

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新潮選書
ウェブ文明論

  • 著者名:池田純一【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 特価 ¥924(本体¥840)
  • 新潮社(2013/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037290

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内容説明

1985年にカリフォルニアと東海岸を旅し、《アメリカ=文明》という視点で、この人工国家を捉えた司馬遼太郎の『アメリカ素描』。多民族社会を活写(スケッチ)するその姿勢に範をとりながら、インターネットという新潮流に注目し、ソーシャルネットワークからクラウドファンディングまで、背後にある精神(スピリット)と機構(メカニズム)を考察する斬新な論考。

目次

第1部 都市と大陸(コードが支える大陸の夢 西洋文明の継承者―ワシントンDC 市場の潜在性を畳み込んだ街―ニューヨーク 千客万来の人口空間―ヒューストン 声と音の連続性―ニューオリンズ 最初の摩天楼都市―シカゴ 収束と拡散のモメンタム)
第2部 エンタプライズとイノベーション(フィランソロピック・エコシステム ファンダムとファンドレイジング マネーとテクノロジーの結合 ジョブズ工房の終わり 技術と人文の架橋 ハッカー王国の誕生 宇宙を見上げる起業家たち インターフェイスデザインの時代)
第3部 メディアと歴史(ガレージからキッチンへ ニューヨーク2.0への賭け ギークはロックスター タイタニックとネットワークされた世界 時流を共生するブローウェイ 自然史のアーカイブ レシピという通貨 9.11レポートのっころみ 二つのネットワーク)
第4部 政治とコミュニケーション(ソーシャルゲームと化した選挙戦 パレードに集まる穏やかな群衆 スケーラブルなリパブリック 記憶に転じるタイムライン ミームが編み上げる大統領選)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

13
軽やかな(しかし、わかりやすいようでなかなか繊細な)文章に惹かれて一気読みしてしまった。著者の知性というか発想はかなり軽やかで、アメリカが発祥の地となって誕生したインターネットがシリコンバレー文化に/へもたらした影響について色々考えさせてくれる。悪く言えば日本のネットの惨状を見ていないきらいはあるが、ネットに対してかなり悲観的な私でさえも「ここからなにか新しいものが生まれるのではないか」という希望を垣間見させて貰う切っ掛けはあった。薄っぺらいようで示唆に富む、なかなか一筋縄では行かない本であるように思った2017/06/14

onaka

5
アメリカはエラかった的な素描が延々と続き、そこから先の深い考察がない。これのどこが「文明論」なのか疑問。ウェブについても文明についてもありきたりな感想レベルのみで、何の示唆も得られない。残念!2013/10/13

Daring

3
西海岸で生まれたポップカルチャーはハイカルチャーに対抗して生まれた。東海岸の文化が大人の文化だとすれば、西海岸の文化は子どもの文化である。こうしたリベラルな気風に対してテキサスなど南部では保守という気風が生まれた。今日ではテキサスは航空宇宙、エネルギーなどの分野を中心に大手ハイテク企業を擁する有数の経済州として、ニューヨーク、シリコンバレーに続く一大地域となっている。東西南そしてここでは書ききれないがシカゴ学派を有する北、それぞれの文化を活かしながら力強く成長する。これがアメリカ文明である。2015/03/04

あんかけ

2
古本屋で買ってたのを読み終え。2010年からの連載のまとめなので今見ると時代を感じる。今はもうネットが浸透しすぎた。Twitter?"X"ね。タイトルだけ見てインターネット文化とかの本かと思ったらアメリカ文明・発展とインターネットの関係を筆者の体験や昨今の出来事を元に綴るエッセイ的な内容(スケッチと呼んでいる)だった。あんまりアメリカ史に興味はないものの、終盤に出てきたSNSと大統領選挙の話は震災以降にTwitterがテレビでもよく挙がるようになった時期の話で、見かけたものと繋げながら読めて面白かった。2024/02/10

hase45

2
★★★★☆2021/01/24

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