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内容説明
◆2000年に名実ともに保険料率の自由化に突入した日本の損害保険業界は、相次ぐ大規模災害の発生もあり、閉塞感が漂っています。この閉塞感を打破するには、これまで個人物件に重点を置き拡大してきた損害保険事業のビジネスを抜本的に見直し、中堅・中小企業市場分野の開拓・深耕に本腰を入れて取り組む必要があります。
◆新たな成長戦略と事業費のさらなる削減の双方で重要な役割を担うのが、損害保険商品の流通機能を果たす「損害保険代理店」の存在です。近年、保険流通の分野に、リスクのプロを自認し、高い生産性を誇る代理店が多くみられるようになり、その存在感を高めています。
◆本書では、変革を迎える損害保険代理店の新たなビジネスモデルの潮流について、歴史、海外事情、先進的な代理店への取材などをふまえ、図やグラフを多用し、わかりやすく解説します。
目次
序章 損害保険代理店をめぐる今日的課題
第1章 戦後における損害保険代理店発展の歴史
第2章 日米保険協議の決着と自由化への突入
第3章 自由化の進展と損害保険代理店をめぐる環境の激変
第4章 米国にみる損害保険会社の保険代理店戦略
第5章 海外にみる保険代理店/保険ブローカーの先進的ビジネス
第6章 わが国における損害保険代理店ビジネスの現状
第7章 東日本大震災の発生で見直された損害保険代理店の役割
第8章 日本版独立代理店の誕生
第9章 損害保険代理店の経営課題と今後の方向
第10章 結びにかえて―損害保険業界のさらなる発展に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shokenmori
0
米国の損保業界について、詳細な分析、こんな本を待ってました。と思ったら、3年前に出版されてたんですね。2016/12/20
Jun Yoshimizu
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保険料率と代理店制度の自由化から始まった損害保険業界の本格的な競争は、当然ながら保険料の値引き合戦に繋がり、同業界は深刻な業績悪化に苦しむこととなった。各社は競って自動車保険の多様な特約や、第3分野における新商品開発に走ったが、契約者の真のニーズに応えるものばかりではなく、営業第一線や代理店の商品内容の消化不良や混乱が発生し、これが「保険金不払問題」へと結びついていった。さらに地球温暖化の進行により、台風や洪水などの気象災害が激増する時代となり損害保険経営に大きな打撃を与えるようになった。そこに東日本大震2013/09/04