講談社ノベルス<br> 憑き物

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講談社ノベルス
憑き物

  • 著者名:鳥飼否宇【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 講談社(2013/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061828766

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内容説明

植物写真家・猫田夏海が訪れた岩手県の寒村に住む滝上家は代々“イヅナサマ”を操り託宣を下す霊能力を持つという。満月の山中、夏海は滝上家の一人娘・沙姫の憑依現象を目撃する。その翌日、祈祷堂での刺殺死体が奇妙な書き置きとともに発見された!生物に知悉した先輩ライターの鳶山が調査に乗り出すが……。二人が出会う、様々な憑依の不思議を<観察者>の論理が斬る!(――「幽き声」他三編を収録)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

67
『観察者』鳶山久志シリーズ。メフィスト掲載3作、書き下ろし1作の4編。イヅナ遣い、幽霊、ユタと、今作も興味をそそられる題材ばかり。いずれも何らかの生物が関わって来るのが『観察者』の面目躍如といった感じでした。ホラー色も有り、ただでは終わらないラストも著者ならでは。書き下ろしされた『憑き物』も掲載作を引継ぎながらひっくり返すという秀逸なものでした。面白い。2018/02/11

瑞佳

42
『観察者シリーズ』順不同で読んでるので何作目なのかちょっとわかんない…。今回は4作の短編集。どの作品も土着感のある、芯の部分ではどろどろとえげつないお話のオンパレードだったのですが、ネコさんやトビさんのキャラのおかげで比較的爽やかな読み心地でした。圧巻だったのは『冥き森』いやーこんなミステリがあるんだって、こんなにも自然界は神秘に満ちてるんだって感動しました。そして漸く親しみが湧いてきたトビさんのことが、最終話でまた得体のしれない人になってしまった。この落とされ方が憎い。2018/05/07

散文の詞

40
-幽き声-オカルトチックなタイトルなのですが、純粋なミステリーものです。短編ですし、登場人物の中に犯人がいるとすれば、だいたい想像つきますね。「母の書き置き」で、うん?と思いましたが。 -呻き淵-「うめきぶち」に現れた幽霊、その正体を探ると、閉鎖的な村の闇が浮かび上あがる。かなりしっかりした推理物です。とはいえ、短編ですから説明的な感じが多くてもったいないようなきもします。-冥き森-びっくりです。すべてが虫なのです。といっても、実際に読んでみてもなんだかよくわかりません。意味深な終わり方が私の好みです。 2019/11/08

しゅてふぁん

22
観察者シリーズ第5弾。4つの短編集。『憑き物』だけあって、どれも神懸った話だった。お気に入りは奄美大島を舞台にした『冥き森』かな。昆虫の生態って凄いなぁと感心した。2017/05/17

ミーコ

21
初読みの作家さん。題名からして ホラーかと読んで見たら ミステリー… 最初 新鮮に感じて引き込まれたのですが 途中から ちょっとダレ気味になりました。観察者の 飄々とした所が良かったかな?2013/11/02

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