内容説明
「人は損するより得するほうが“好き”」「損するより得するほうが“いい”」。経済を動かす最もシンプルな仕組み―それこそが本書の軸にもなっている「損得(ソントク)」です。世界を動かす損得勘定の流れが見えると、難解に思えた経済の世界がとてもシンプルにつかめ、経済ニュースの理解が高まれば、あなたの生活・ビジネスが劇的に変わります。「経済って難しい」―そんなイメージを持っているあなたにとって、「そうだったんだ!」「経済ってこんなに役立つんだ!」と、目からウロコが落ちるような体験をしていただける一冊。テレビでも大人気のエコノミスト「飯田先生」と生徒役「ラビくん」と一緒に、「世界一わかりやすい経済の教室」の扉を開けましょう!
目次
はじめに ようこそ経済の教室へ
第1章 経済って何ですか?
第2章 経済にとって一番大事なこと?
第3章 経済は世の中をどう見ているか?
第4章 経済のために国ができること?
第5章 日本の経済、本当はどうなの?
第6章 政策・ニュースの本質を見抜こう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
15
経済学は損得とインセンティブで森羅万象を解読しようとする。ちょっと目端の聞いた経済学入門なら大体書いてある内容を極限までわかりやすく落とし込み、しかも経済学における損得や合理性はお金や利益の話だけではない広いものです、ということまで踏み込んだ上で、マクロ、ミクロ、日本経済まで的確に分析する最良の入門書の一つ。キャラクターとの対話形式というどこまでも緩くできる内容なのに緩くない内容といい、そもそも学問の成果ではなく思考の過程を重視する文章といい、内容のライトさの割に志が高い。著者の本でも最初の一冊におすすめ2019/01/29
珈琲好き
3
デフレは諸悪の根源、ちぃ覚えた。/政府に産業を興す能力はないと主張してるけど、近代国家で政府が工業化に関わってない国なんて存在しないはずなので、自由市場経済を過信してると思う。2016/12/24
しろくまZ
2
経済学の入門書。初歩の初歩から説明が始まり、読み進めていくと最後にはアベノミクスの概観が分かるという優れ物。説明も丁寧で分かりやすく、更に価格も安く、まさしく「経済的」な本。また個人的には、経済学に対する印象が随分と変わり、非常に実用的で有効なツールに思えてきた。今後も素人ながら、無理なく経済学を勉強したい。2014/01/18
齋藤し郎
1
★★★☆☆ 経済学を基礎から解説。キャラクターとの簡単な対話形式。経済学の考え方の基礎である損得の観点から始まり、日本のゼロ金利政策、量的緩和策まで広げていく。考え方を中心に簡単に理論にも触れつつ、今日本で起きているニュースまでスムーズに繋げていく流れが心地良かった。経済学、経済に対して興味さえあれば、知識が全くなくても読めそう。2018/03/23
読むゾンビ
1
わかりやすくて、ビックリ。これ以上わかりやすく書けるのだろうか。章末に復習の為のまとめもあり、初学者に対してほんとに親切設計。政策の見方もとてもシンプルに提示されていて、今日から使えると思った。経済学、全然わからないけど勉強してみたいという私の背中を押してくれた一冊。2017/06/16