角川文庫<br> ストロベリー・ブルー

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角川文庫
ストロベリー・ブルー

  • 著者名:香坂直
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041007747

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内容説明

友情、憧れ、片想い、失恋……誰もが通る中学という大人への階段。児童文芸新人賞受賞の実力派が、5人の男女を通して思春期の1ページを鮮やかに切り取った、まったく新しい青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

55
5人の中学生男女が織りなす恋の話。5人それぞれの視点で描かれる5つの短編集。どれも胸がキュンキュンしてしまうような話で、自分の中学生時代と重ね合わせてしまう。恋と言っても、気になる人から好きな人に発展する途上の段階で、本人たちもホントに好きなのかどうかよくわかっていないあたりが、焦れったくもあり、微笑ましくもある。表題作のストロベリー・ブルーの横山くんと木崎さんの関係が良かったなぁ。木崎さんの「ーていい?」の台詞の「ー」の部分に入る言葉、予想はつくけど正解が知りたい!入試問題にしたらかなり良問。2023/04/16

優希

42
青春の輝きを見たようでした。自分は中学から大学まで女子校だったので、経験したことのない想いばかりでちょっと切なくなりました。2022/05/22

ひめありす@灯れ松明の火

27
苺の春を迎える前の、まだ青臭い匂いが立ち上る十四歳のシーズン。まだ青い苺は舌を痺れされる程苦かった。誰もが皆漠然と不安で、焦ってて、何かを怖がって、何かを拒絶していた。家が嫌で、汚い自分が嫌で泣き出したかった。キラキラしたクラスの真ん中の日々に、マハロといって消えていった女の人。ぱりんと割れたプレパラートみたいに突然光弾けた君への想い。何かを抱えた横顔が好きで、痛い程の胸の痛みを抱えて歩く。真っ赤に熟れて、甘くなるまであと少し。この寒い冬を、光射しこむ理科準備室で過ごすんだ。十五の日々、一期一会、苺の日々2013/09/09

みー

12
短編集だが、登場人物が繋がっており、また時系列に沿って物語が進んでいくので、一つの物語を読んでいるよう。それによって、最初主人公だった少女のその後も知る事が出来たり。思春期の入ったばかりの、中学生たちの蒼くて甘い青春群像!それぞれ、色々な思いを抱え、大人への階段を上っている様子が初々しかった。2017/05/05

yamakujira

8
理科の実験で同じ班になった中2男女5人、それぞれの視点でそれぞれの日々を描く連作短編は、多感な年頃の葛藤が瑞々しく伝わって、なんともかわいらしい物語だ。先輩と交際しながら「好き」に自信のない文芸部の芝原さん、年上の謎めいた女性に惹かれる陸上部の三田村くん、実験中の一言で横山くんに恋したバレー部の野田さん、頼られて三田村くんを好きになった帰宅部の綿森さん、グレてしまった同級生を想い続ける生物部の横山くん、ってベクトルがばらばらな切ない恋心ばかりだな。マフラーを編む芝原さんにほっとするね。 (★★★☆☆)2021/09/08

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