内容説明
タガメとは田んぼに生息してカエルの生き血を吸う昆虫。高度成長期以後、日本の各地から田園風景が消える中、タガメの魂は女性たちに宿り、無抵抗な「カエル男」を箍(タガ)にハメて搾取している。すなわち「タガメ女」は「箍女」でもある。気鋭の研究者が、自らの研究過程やゼミ生からの証言をもとに、「専業主婦」「家事手伝い」という姿で女性が現代日本を支配する特異な現象を、ユーモアを交えて実証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
98
結局こんなタガメ女が日本を悪くしてるといいながらそんなのが出ない対策が見られなかったのは残念。ひたすらこんなタガメ女がいるというだけ。2013/08/20
ヒデミン@もも
34
新書なのに表紙のインパクトが強烈。タガメ女ってカエル男を食い尽くすらしい。世代的には私の世代のだと思うけど、私の周囲にタガメ女はいないなぁ。箍にはめられた世代ではあるけど。専業主婦って、そんなにいないし、最近のオヤジ世代は元気だから。他の人のレビューによると発言小町に沢山生息してるようだけど、そこは未知の世界。2013/09/22
明智紫苑
27
「自分の頭で考えて、自分の魂と向き合って正直に生きる」がゆえに「タガメ女」になっている女性は少なからずいるだろうと思うのだけどね。人間は根本的に貪欲な生き物よ?2013/12/18
なお
21
これだけ専業主婦を攻撃して、答えと言うか原因はアメリカ民主主義の価値観の押し付けという事に。しかし、「決して主婦を貶していない」と言うが悪意ありすぎ。2016/02/13
しげ
18
イタイ女を面白おかしく批判しているように見せかけて、実は現代社会のシステムについて問題提起をしているという、二重底のような内容でした。表面的なインパクトやキャッチーさを求めすぎているせいか「その解釈は飛躍しすぎなんじゃないの?」と首をひねりたくなるような箇所もありましたが、なかなか興味深かったです。ひとりひとりが広い視野を持ち、自分の頭で考えることが大切ですね。2014/02/18