内容説明
2030年は今とはまったく違う世界になっています。1995年に国家としてのピークを過ぎた日本の国力は人口減少・高齢化とともに衰えていきます。2015年にはアメリカもピークを迎え、「唯一の超大国」の地位から脱落します。経済発展著しい中国も2025年あたりを境に経済が失速、日本と同様高齢化社会を迎えます。「新しい時代に日本はどう変わっていくべきなのか」を考えるための格好の書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
green tea
29
世界の未来について心配したり、意外と安心な部分もある、と言ったり する本 テーマはテクノロジー 安全保障、人口問題、エネルギー この本を読んで興味を持った問題を深く調べていくのが良いと思う 2014/05/18
おおたん
26
サクッと読めました。2013年の本で米国国家情報会議は、中・長期予測のために作られた機関であり、グローバル・トレンドと称して4年に一度、大統領に渡され、世界情勢の変化に合わせて、国家戦略を採るべきかを練ることになっている内容が読めます。結構、見通しは、当たっていると感じます。◆権力は独占から分散へ◆機会の窓「ブラジル、インド、イラン、アメリカ」◆水不足、穀物高騰◆異常気象の増加◆気候変動は食糧の安全保障に影響する◆紛争の火種は「水源」◆スマートシティ、資源管理技術、医療技術2021/07/07
壱萬弐仟縁
21
2012年初出。大きめの活字でスラスラ読めるが、内容が深刻である。 2030年を目途とした類書は確かに存在する。 わたくしもその年まで生きる自信が全くないし、このままいけば格差で そこまでいかない。病気とか格差で潰される。図表、地図も豊富に利用し、 シミュレートされていく。メガトレンド4つ。 ①個人の力の拡大、 ②権力の拡散、 ③人口構成の変化、 ④食料・水・エネルギー問題の連鎖 (14頁)。 覇権国家ゼロ時代に(36頁~)。 2014/06/22
さきん
20
本書の帯に寄せてある立花氏の記述はほとんどあたらない気がする。中国は今の時点でほころびを見せている上、アメリカは2015年現在堅調な歩みを見せている。日本も技術に関しては、相当なものを持っている上、経済も他国に比べると健全であるから、バブル時ほどではなくても国を盛り立てていくのは可能である。本書について言えば、2015年現在、すでに外し始めている予測がある。しかし、様々な地域における問題を的確に捉え、様々なシュミレーションの結果を載せているという点では読み応えがある。本書の予測をうのみにせず自分の頭で考え2015/08/31
aponchan
17
発行されて約6年くらい経っているが、現時点でオバマ大統領・トランプ大統領が本書内容を把握して外交をおこなっている(いた)と思うと、非常に面白い。日本に関する記述が少ないが、その分、日本の存在感が相対的に下がっていることだと思わされる。ロシアの存在感も日本同様にほとんどないのも納得。2019/06/19