経済学者たちの闘い(増補版)―脱デフレをめぐる論争の歴史

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経済学者たちの闘い(増補版)―脱デフレをめぐる論争の歴史

  • ISBN:9784492371138

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内容説明

経済学者とは何者か? 18世紀以降、経済学者たちは繰り返す不況を解決し、既得権益を打破しようと、論争・奮闘を繰り広げてきた。市場経済や自由貿易といった現代の仕組みは、そうした中で勝ち取られたものだ。
 そして、現在の日本。デフレは十数年に及ぶ。その処方箋としてリフレーション政策がようやく第一歩を踏み出した。我々は今、新たな闘いの目撃者となる。増補版には、書き下ろし「リフレ戦記」43ページを追加。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jj

3
2013刊(原著2003)現日銀副総裁。古典的経済学者から現代まで。経済史を知るに丁度良い内容。増補部分:00年のゼロ金利解除。06年の量的緩和解除企画立案に関わっていたのが白川元総裁。物価上昇期待が十分生まれなければ賃金が上がらない。実感なき景気回復は当然の結果となり、後の金融緩和論の大きな障害になったという。リーマンショック後の白川日銀対応遅れとして、金融緩和の出し渋り、超円高放置。そして鉱工業生産指数は金融危機の震源地でない日本の落ち込みが最大etc。日本企業・経済へのダメージは測りしれない。2019/11/30

本命@ふまにたす

2
経済学史を材料にした経済学に関するエッセイ。著者の立場は論争的だが、経済学の意義を強調しているのが印象に残る。2022/01/03

taroyan

1
再読。経済学はほんとに経済政策に役に立つ学問なのか?経済学史を紐解きながら、偉大な経済学者の活躍と実績と現代日本の経済学と経済政策の実情を照らし合わせると見えてくるものを読者自ら理解しないといけないなと思った次第。2017/05/17

taroyan

1
経済学がなすべきこと、そして経済学者やエコノミストが果たすべき役割は、なによりも正しい経済分析を行うこと、すなわち経済学者、エコノミストたることなのであると、エピローグの締めの文章がよかった。日本の現実経済を日本の経済学者やエコノミストは、まともな議論、政策提言ができているのだろうか?経済学の基本理論を理解せぬまま、とんでも経済学をさらけ出してしやいないだろうか?2014/05/03

Mitsuhiro Uji

1
本編よりも増補された「リフレ戦記」が興味深い。ハルマゲドン経済学が跋扈する中、それに対抗する辻説法経済学の存在を知ることができた。やはり経済学は科学というよりも宗教としての側面もある。2013/04/20

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