内容説明
『水曜の朝、午前三時』著者の長編恋愛小説。
私は手記募集で応募してきた女性に関心を持ち面接するが、彼女は女優であり、その波乱の人生に興味を持ち交際を始める。彼女には息子がいたが夫の影はなく、同じく娘を持つ私は共感を覚え密かな情事を深めていった。
しかし彼女の家に出入りするうち私は監視されていることに気づく。そして息子の父親であるかつての「恋人」が指名手配されていることを知る。
著者は2001年11月、書き下ろしの長編恋愛小説『水曜の朝、午前三時』でデビュー。1970年に大阪で開かれた万国博覧会を舞台に国籍問題で引き裂かれていく男女の恋愛をミステリアスな筆致で描いた同作品は、新人作家の第一作にもかかわらず多数の読者の支持を得て、ベストセラーとなった。
本作『別れの時まで』は、著者が10年ぶりに満を持して発表した長編恋愛小説。大人の恋愛の切なさと先が読めないミステリアスな展開に、全国の書店員さんから多数の感動コメントが集まった。
待望の電子化！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんみー
47
初読み作家さんです。五線譜の上下２段ぐらいを行ったり来たりとしたフワフワした感じのお話でした。途中に出てきた言葉が気になってましたがやはり解説でも取り上げられていましたので、それを書き留めて感想といたします。◯あなたは夢でも天使でもなく、ただの男◯私は女王ではなく、ただの女◯二人が心に描いた人生の場所を作り、別れの時までそこに住もう◯住む世界が違う二人が出会い◯笑い戯れて始まった恋だった◯出会うこともないような二人だったのに◯今はあなたと共にいる◯2015/02/01
eipero25
9
安保闘争、あたしも本でしかしらんから勉強になった。 皆さん言われるとおり、出だしはいいがオチはもったいない。伊都子がお飾りになっちゃってる。 最後の最後の所、グッドアイデアだと思うけどな。 あと、こんな役に立つ中一女子いないよ～。と言いたいわ。 解説がかるいわ。2017/09/08
パンダプー
2
多分、初読みの作家。私が苦手な感じ（日本でチャンドラー気取りかよーみたいな。「やれやれ」とか言い出しそうな。）の文だったが、一気に読むことはできた。・・・が、「え？」って感じです。これで終わりですか。 この作家の『悪魔を憐れむ歌』に興味があるのだが、ちょっと考え中。2013/04/06
ペパミント
1
最後がもやっとして終わった。もう少し先まで知りたかった。伊都子が出ないで終わってしまったのが残念2016/04/29
こぶた
1
★★★ ちょっとインテリな中年男性が夢見るちょっと危険なロマンス？に付き合わされた感。2013/12/20
