内容説明
視聴率至上主義に走るテレビ局、政治家を怒らせ言質を取る田原的手法が蔓延し、日本の政治はダメになった。「TVタックル」に出演すれば選手に勝てる…空虚なテレビ政治家が永田町を跋扈している。メディアと政治の堕落しきった関係を告発。
目次
第1章 視聴率に踊らされる政治家(政党のメディア戦略 3種類の政治番組 ほか)
第2章 テレビ報道の歴史と田原総一朗の功罪(テレビと政治の関係はいつから変質したのか 80年代中盤までの「ありのままを伝えていた」時代 ほか)
第3章 記者クラブに敗北した民主党(民主党政権失敗の原因はコミュニケーション不足 民主党は民主的過ぎた 民主党のメディア戦略と二つの大失敗 ほか)
第4章 渡邉恒雄の支配力に見る政治とメディアの距離(鈴木寛はプロ野球に口をはさむとんでもないやつ ナベツネの「たかが選手が」発言 ほか)
第5章 原発テレビ報道が奪った命(熟議の民主主義とは? 非常事態に政治家はどう動くべきか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oooともろー
7
10年くらい前の本。ネタは古いが実態は同じ、というより一層悪化しているだろう。2023/11/10
hk
6
一昔前まで大衆迎合のばらまき政治を「パンとサーカス」だと揶揄したものだ。ところが昨今では政治家そのものが大衆の見世物となる「政局がサーカス型政治」が花盛りである。ちなみに昨年のベストセラーになった米澤穂信著「王とサーカス」はこのような政治・報道事情を風刺した佳作である。話を戻そう。小泉劇場と橋下劇場、この二つこそ「政局がサーカス」の典型例だ。小難しい政策は極力さけてひたすら政治家同士の離合集散をダシにする。そういった報道と話題を供給してくれる政治家が重宝される風潮。本書はそんな現況に警鐘を鳴らしている。2016/09/23
の
3
やっぱりなあ、という内容。意外と公平性のある内容だった。日本人くらいテレビを鵜呑みにしている国民は先進国では少ない。某国のテレビをバカにしている場合ではないねー。2013/07/16
きをふし
2
政治は答えや優先度を合理的に決められない葛藤のなかの問題を扱うものなのに、デジタル編集技術の使い方やYES/NOを迫るジャーナリズムはその正反対をいっている、という批判。葛藤を表しやすいメディアはなんだろう?2014/05/13
M
2
多くの東京都民が山本氏を支持したことで、落選していった鈴木氏。本書の内容全てに同意とは言わないが、田原総一朗氏のテレビのおける演出に対して「イエスかノーかを簡単に決められないところに政治があります。」と主張出来る政治家は、大切にすべきだったんではないかね。2013/11/01
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