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内容説明
多くの人は小学校でみた、薪を背負って読書する金次郎の銅像のイメージが強いだろう。しかしその素顔は、倒産寸前の会社を立て直す、いまでいう再建コンサルタントのような存在だった。特に、尊徳は自身の切実な経験を基に「積小為大」や「一円融和」さらに「報徳仕法」などを生み出している。これらは、すべて少年時代からの“痛い経験”が動機である。いわば「身近なところで起こった経験」を土台にし、「いまいる場所でできることから実行する」という理想的な姿だ。この発想は、現代の我われも真似できる智恵となるだろう。一農民でありながら各農村や組織に赴き、私財を投じて財政再建や組織改革を成功させた二宮尊徳。本書では、その経営手腕やモチベーションを高める指導力など、組織再生の極意を明かす。名経営者も絶賛する奇跡の再建術とは?
目次
プロローグ なぜ、いま二宮尊徳か
第1章 改革者を育んだ精神
第2章 実学から得た思考
第3章 才覚を現わす
第4章 最初の経営指南
第5章 改革実行のための覚悟
第6章 抵抗勢力との闘い
第7章 挫折
第8章 希望の光
第9章 改革の継承
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
19
二宮尊徳の生涯を見て銅像にある薪を背負いながら本を読む少年時代の姿はもとより、農村の改革者として活動した成人後も小田原藩の官僚主義的な敵対者や改革に疑念を持つ農民の反発等を受け苦悩しながらも改革を成し遂げていく姿があり、二宮尊徳こそ「不断の努力」という言葉が最も当てはまる。2022/05/16
おせきはん
8
子どもの頃から大変な苦労を重ねながら譲(利他)の精神、天道と人道の調和を重視して改革に取り組んできた二宮尊徳の生き方から、心の持ち方と人づくりの大切さを学びました。2018/06/15
えぬ氏もわるよのぉ
4
勤勉の象徴として、かつてはどの学校にも銅像があったという二宮尊徳。うちの学校にもあった。しかしどんな人物だったのか、よく知らなかった。確かに、勤勉と徳と、そして緻密な計画性を合わせ持った、すごい人だった。 2019/04/15
モーリー
2
二宮尊徳の思想施策の根底には儒教の経書の一つ『大学』の考えが息づいている。決して順風満帆な歩みではなく、様々な苦労に直面しながらも財政再建していく滅私奉公の精神に学ばされることは多い。様々な偉人賢人に影響を与えている儒家経書を今後学んでいきたいと思う。2015/03/27
Humbaba
1
自分が信じるものでも、他の人も同じように信じてくれるとは限らない。また、同じ思いを抱いて進んでくれたとしても、その理解度が正しくないかもしれない。うまくいかない時には一度立ち止まり、一体何がダメなのかを考えてみる。そうすることで自分のやり方が必ずしも最適ではなかったとわかることもあるだろう。2016/06/06
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