新潮選書<br> カネと文学―日本近代文学の経済史―

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紙書籍版価格 ¥1,430
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新潮選書
カネと文学―日本近代文学の経済史―

  • 著者名:山本芳明【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 新潮社(2013/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037245

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内容説明

明治時代、文士は貧乏の代名詞だった。日露戦争や二度の世界大戦という激動の時代に、その状況はどう変化していったのか。痛ましい生活難をしのぎ、やがて社会的地位を獲得、ついには億を稼ぐ高額所得者が輩出するまで……。日記や書簡、随筆に綴られた赤裸な記録をもとに、近代文学の商品価値の変遷を追うユニークな試み。

目次

第1章 大正八年、文壇の黄金時代のはじまり(あがる原稿料 売れる単行本 ほか)
第2章 文学では食べられない!(作家と報酬との極めて遠い関係 試された啄木の「文学的運命」 ほか)
第3章 黄金時代の作家たち(島田清次郎とその時代 島田清次郎の栄光と悲惨 ほか)
第4章 円本ブームの光と影(黄金時代の終焉 縮む文学市場 ほか)
第5章 文学で食うために(芥川賞制定における文藝春秋社の戦略 それは「純粋小説論」から始まった ほか)
第6章 黄金時代、ふたたび(単行本がまた売れ出した 伊藤整『太平洋戦争日記』の経済学 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

12
見方を変えるとこうも文学史が変わって見えるなんて! 「本が/純文学が売れない」などという嘆きは100年も前から囁かれていたものであることが痛いほどよく分かる。円本ブームは作家を潤す一方で、若手・中堅作家の食い扶持を奪うことにもなっていたこと、そしてその果てに描かれた横光利一の「純粋小説論」は、文学的・芸術的提言というだけでなく、純粋に純文作家が喰うに困る生活を打破せんとぶちあげた、生活改善の為のテーゼでもあった。圧縮されているため、各時代の交渉にもの足りなさも感じるが、直球のタイトルの良さに負けない良書。2013/06/01

rbyawa

2
i041、そもそも遺族ですらちょくちょく災害や戦災のために部数がわからないらしく、この本の中でもだいたいの増刷から冊数を推測しているものの、増刷の冊数多分違うんだよなもう…(旧式と新式が混ざってる時代)、8刷で1万部、数十刷で多分1万部程度って文が本の中にもあるしね…。菊池寛は「高い原稿料」で有名な人なのですが彼の話は少し、多分出版社跨いでるせいだろうね、原稿料明言されてることもないし…。島田清次郎、有島武郎の両者の運命とそれに対する同情が一番の白眉ですかね、そのあとは戦後まで含めてちょっと浅かったかな。2018/08/01

Shun'ichiro AKIKUSA

1
前著+論文で構成されているよう。勉強になった。大正時代の増刷は一回500部とか。記述はかなり濃淡がある。2018/01/28

takao

0
ふむ2017/06/22

kinaba

0
こう見ると、能動的に経済体制を変えていったというよりはひたすら景気の上下に引きずられている感じなのかな。 / 引用されている「金銭があればこそ、作家はパンを失うことを恐れずに、すべてを言うことができたし」以下のゾラの議論を知れたのが一番の収穫。あとでそちらも読もう。2014/06/11

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