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内容説明
「3.11」後、にわかに注目されるようになったエネルギーの有効活用。その象徴が情報通信技術を駆使して、電力の需要と供給のバランスをとる、次世代型エネルギーシステムの「スマートグリッド」。原発の停止で電力不足に陥り、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、地熱発電など)が注目を浴び、それらの分散型電源を系統電力網に取り込むスマートグリッド構想も進んでいる。本書では、さまざまな分野での最先端技術を丹念に取材した。今後の日本経済を再生するための新たな道筋は、この「スマート革命」にある。企業、自治体など、さまざまな組織が一丸となって取り組む姿を追う。
目次
第1章 インフラ企業は成長市場に乗れるか(新たなビジネスチャンスの到来 IBMのスマーター・プラネットとは ほか)<br/>第2章 百年構想と「ヒューマングリッド」(世界の都市の課題を解決する 北九州スマートシティの原点 ほか)<br/>第3章 スマート化による社会イノベーション(仙台市の“スマート”復興事業 三つのエネルギー源をバランスさせる ほか)<br/>第4章 救世主はスマートグリッド(日本再生には「スマート化」が不可欠 消費量を監視しながら、発電量をコントロール ほか)<br/>第5章 新産業誕生の衝撃(「六重苦」に負けない成長戦略 スマホに四つのタイヤ ほか)<br/>第6章 「パッケージ型インフラ輸出」で逆襲(日本の受注額はわずか五% 都市機能を一時も途切れさせない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東隆斎洒落
2
13.8.14 世の中で進む「スマート化」は3つ、リアルに計測する「機能化」、ヒト・モノ・システムが連携する「相互接続」、これにより集積された情報が分析される「インテリジェント化」によって進化するとある。詳細は、事例豊富に紹介されているが、キーワードは「インフラ」と「パッケージ」である事を学ぶ。「融通、貸し借り、助け合い」などの精神が根ざしており、日本人の得意とする文化を「見える化・感じる化」して、イニシャルからアフターサービスまでをワンパッケージにして早く売り込むことが、世界に伍していく鍵となろう。2013/08/14
Kazuo Ebihara
1
片山修は、企業関連本を多数執筆している。 電機業界関連の本も著している。 本書では、「スマート革命」をキーワードに、 スマートシティ、スマートハウス、スマートカーなど、 今の日本で進行している案件を広く浅く紹介した。 この分野には、電機メーカーから、 コンピューターメーカー、自動車メーカー、 住宅メーカー、不動産産業、 家電量販店、大手商社まで、 あらゆる産業が参入を企てている。 まあ、普通に新聞を読んでいれば、 知り得る情報が大半。 スラスラ、パッパと読めました。 2013/04/19