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内容説明
農業の崩壊も医療・金融サービスの低下も起こらない! 本書は「もし日本がTPPに参加したら?」という前提で、本当の経済効果を試算。各種データによって「TPPの弊害は杞憂である」ことを証明する。農業関係者を中心に、TPPへの参加反対論は根強い。しかし本書の試算によれば、日本農業の生産性は、補助金がなければ0・9兆円。それを3・7兆円もの税金で支え、何とか4・6兆円の付加価値を作り出しているのが現状である。しかも、消費者がより高い農産物を買わされているコストは4・7兆円にも上るという。このようにして長年、政府の保護による不利益を国民が被り続けているほうが、TPPの外圧よりもはるかに「売国的」な状態ではないか。日本が門戸を開いて、グローバル競争に敗れると考えている人は、自国の産業力に正しい評価を下していない。TPPは日本をむしろ強く、豊かに、安全にするものである。いまこそ日本経済の復活、成長が始まる!
目次
第1章 TPP議論の誤解を解く(TPPとは何か 「農業が壊滅し、食糧の安全保障が危うくなる」か ほか)
第2章 「毒素条項」は日本を破壊するのか(ISDS条項とは何か 「非違反申し立て」とは何か ほか)
第3章 TPP参加で日本農業は壊滅するのか(農業の構造改革は可能である 日本農業の概観 ほか)
第4章 日本の交渉力(日米繊維交渉 個別商品での摩擦 ほか)
第5章 TPPの経済効果を比較する(内閣府GTAPモデルによる試算の意味 農林水産省の影響試算の意味 ほか)