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内容説明
「ブラック企業」などという言葉すらよく聞くようになった昨今。
働く人にとって厳しい時代が続いている。
その中でどうやって、自分の時間、賃金、権利を守ればいいのか。
労働基準法を中心に、そのための「法律武装」の知識を説くのが本書だ。
労使問題のエキスパートが、「サービス残業」「名ばかり管理職」「不当解雇」など数々の問題に対してどう立ち向かっていくべきかを説く。
目次
第1章 労働基準法という「武器」を手に入れる
第2章 「賃金トラブル」と戦うための知識
第3章 「労働時間トラブル」と戦うための知識
第4章 「企業内のさまざまなトラブル」と戦うための知識
第5章 「会社を辞める・辞めないトラブル」と戦うための知識
第6章 「パート・契約社員」が戦うための知識
第7章 「こんな会社、訴えてやる!」と思ったら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
25
たとえば9時からのシフト、8時半に入って準備してるその30分の時給をもらってない子たちがどれだけ多いか。そして使われてる側だけじゃなく、使ってる側も知らないだけ、全く悪意がなかったりするその不健全さ。正すにはこうやって、とにかく知る人を増やすしかない。◇でも短期的にこの目の前の状況を改善するのはやはり難しい。労基署やユニオンに頼る前にもう少しできることがあったらいいんだけど。この本でもいくつか会話例を提示しているけれど、もっと何か、悪魔的な心理テクニックがないもんかな。使う方もその方が得、と思えるような。2014/08/02
としP
20
同著者の『イザというときの労働基準法』を既に読んでいたため、今作はほとんど同じ内容を読むはめになった。復習のため、以下2つを記載。①労基法が定める原則的な時間外労働の限度は1ヶ月45時間。②時季変更権が有効なのは、会社として「通常考えられる相当な努力をしても代替要員の確保が困難な場合のみ」2017/09/06
とうふ
6
労働基準法にはどういったものがありどういう場合に適用されるのか。問題があった場合にどこに相談してどういう手順を踏めばいいのか。産休や非正規については現状自分と関係ないので読み飛ばしたが労働基準法の知識を一通り知ることが出来た。辞書的に一冊置いておくといいと思う。2016/01/03
くろすけ
6
「武器として」というタイトルからちょっと攻撃的な内容をイメージしましたが、読んでみると労働法の平易な解説書です。 具体的で読み易いので、これから社会に出る学生さんにお勧め。 そして人事・労務も一手にこなす忙しい経営者の方にもお勧め。 労働法って一見労働者の味方のようですが、実は会社にとっても強い盾になるのです。 法を知っていながら敢えて違反するブラック企業は論外ですが、会社側の知識不足によるトラブルも多いようです。 そんなのどちらにとっても無駄な損失ですもんね…2013/06/01
Mik.Vicky
5
私は労基法上の「管理監督者」に該当すると思われるし、多少違法な扱いを受けようが、それを飲み込み超える力はあるので、どんとこいなのだが、自分が部下に対してヤバい、低レベルな違法行為をしないために読んでみた。しかし、貢献もせず権利ばかり主張する人、法令上はOKなのだが、そのような行動をとることが本人の人生にとってマイナスになっているって気づかないのだろうか・・・社員側は義務を果たし貢献する。会社側は労基法を守る。労使間、いい関係に保ちたいものだ。2018/12/19