内容説明
うつ病&自殺者数の増加、原発不安、政治不信……。逆境を乗り切るには、「やる気遺伝子」をオンにする! そのためには何を心がけ、どう生活すればいいか。最新遺伝子研究はもちろん、逆境を乗り越えた著名人の実例、そして「日本人は日本を愛することによって遺伝子はオンになる」という日本人のよさの再発見まで。遺伝子研究の第一人者である村上和雄氏の集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清作
6
遺伝子研究の第一人者が書いた現段階で明らかにされている遺伝子の研究成果や史実を通じて、日本人の持つ特性や日本人だからこそ出来るであろうことを挙げ、今後の日本人のあるべき姿について論じている。本書を読むと自分が日本人であることを誇りに思うが、それだけでなく、出生前診断や原発・経済と幸福・自然環境など日本が直面する様々なことについて考えさせられる。また、本書から著者の幅広い知識・教養が感じられ、私も幅広い読書をして総合知に基づいて物事を考えられるようになりたいと改めて思った。2013/03/26
Naota_t
0
★3.2 作者も書いているが、本書はある意味宗教的、右翼的とも取れなくはない。著者は生物化学では世界的にも有名だそうだ。そして高齢だ。そんな様々な経験と知識を培ってきた人の話は傾聴の価値はあると思う。著者は「サムシンググレート」(お天道様)を思う心が大切だという。最近は日本礼賛的な番組が多いが、その手の話も本書には多い。確かに日本人の思想は優れていると思う節はあり(世界の価値観はそれぞれなのでなんとも言えぬが)、矜持を持つことは重要だ。また、その中でも「おかげさま」という考えは改めていいな、と思いました。2017/05/16