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内容説明
なぜ僕は、生まれつき手足がないという障害を受けいれ、苦しむことなく、かつ明るく生きてくることができたのか――。乙武さんがたどりついたのが「自己肯定感」という言葉。「自分は大切な存在だ」と思う、この「自分を愛する力」について、息子として両親の愛に満ちた子育てを振り返り、教師として現代の親子が抱える問題を見つめ、父親として自らの子育てを初めて明かしながら考察していく。『五体不満足』著者による初の新書。(講談社現代新書)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
52
どうも字面の自己肯定感というのがどうもしっくりこない。しかし、ただただ両親の心の大きさに脱帽。自分たちがどう感じるか?子供はどう感じるか?を比較して子供の感じ方に気づくのは、やはり只者ではない。何故ならその教育の結晶また、薫陶により乙武洋匡という人が育まれていたという歴然とした事実がある。是非「ありがとう3組」も読みたい2014/01/27
AKIKO-WILL
52
五体不満足の著者乙武洋匡さんの本!生まれつき障害を持ちながらも自分を受け入れ、苦しむ事なく人生を謳歌している著者。そういう風になれたのは両親の愛と自己肯定感。自己肯定感とは自分は大切だ。自分はかけがえのない存在だと自分自身を認める気持ち。自分を愛する力が著者の人生を支えてきたと。そうなるには親が子ども対してどう育てていけば良いのか?息子として、教師として、父親として、色んな角度から語る著者。もう二児の父親なんですね。金子みすゞさんの詩を一部「みんなちがって、みんないい。」このメッセージがとても良かったです2014/01/01
超運河 良
46
自分を愛することは、全ての批判をやめること。自分自身の思考で自分を怯えさせないこと。ほかの誰もなく自分の思い込みや新しい考え、世間での常識という考えで影響されて恐れを抱いている。地震について怖がる人はほとんどいないけど自分自身の思考で自分を怯えさせてる。自分のことを愛せないで悲観的にいてもそれを思い込んで選択してきただけであって、その考えが違うとなれば今までの人生の力が無効になり自分を愛せる素敵な人生になる。どちらも容易に選択できる。好きなものを触りたくなるのは人間の本能。毎日自分に触りたくなる選択こそ愛2015/11/11
いずむ
40
乙武さんという人の言葉だからこそ、説得力がまるで違う。ボクも、ないものねだりより、あるものを並べる方が、簡単で、幸せに近いと思う。できないコト、持っていないモノ、あって当たり前だ。だからみんな「だけどこれならできる」を探して生きてるハズだ。マイナスの見方しかしなければ、"乙武洋匡"はないものだらけだ。だけど彼の文章は、彼自身に、またボクの中にどれだけたくさん"ある"かを教えてくれる。みんなが"1になる"コトが大事なんじゃない。必要なのは、誰もが、自分自身を含めて、"1である"と認めるコトだと、ボクは思う。2013/04/21
それいゆ
38
「自分のことを好きになりましょう!」私はこの言葉をずっと子どもたちに言い続けてきました。良いところ、弱い自分、すべてを含めた自分を好きになることが、まさにこの本のタイトルの「自分を愛する力」なのです。乙武さんの考えには全面的に賛同しますが、「みんなちがって、みんないい」については、「世界にひとつだけの花」と同じ空気が漂うため、これを強調することには危惧しています。一人一人の個性を大事にすることは当然なのですが、何をしてもいい、人と違ったことをするのがいい、と勘違いする親や子がいるのも事実です。2013/06/07