新潮新書<br> 短歌のレシピ

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新潮新書
短歌のレシピ

  • 著者名:俵万智【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2013/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106105111

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内容説明

短歌の上達に早道や抜け道はないが、陥りやすい“落とし穴”を知っていれば、無駄な回り道はせずにすむ。そして“素材”(=伝えたい思い)の持ち味を生かすために、さまざまな“道具”を持ち、“調理法”を知っておくことが大切だ。「味覚に訴えてみよう」「理屈は引っこめよう」「季節の変わり目をとらえよう」――。現代を代表する歌人が投稿作品の添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のレシピ!

目次

味覚に訴えてみよう 擬音を生かそう
時には荒療治を試してみよう 「あの」って、どの?と言われないようにしよう
比喩の出し方に心をくだこう だめ押しの一歩手前で止めよう
枕詞をつかってみよう 同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
序詞をつかってみよう メールを使って恋をしよう
リフレーンをつかってみよう 時には表現を薄めることも
A+Bの効果を狙おう 倒置法を活用してみよう
理屈は引っこめよう 意味の重なりに気をつけよう
読者を信頼しよう ものづくしという手法
あと半歩のさじ加減を考えよう 時にはドラマチックに
格言的なフレーズを生かすには、「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
動詞にひと工夫してみよう 「は」と「が」で変わること
リズムをとるか助詞をとるか 動詞をさらに工夫してみよう
主役は一人にしよう 語順をよく確認して仕上げよう
「できごと+思い」という構造 旅の歌を詠んでみよう
季節の変わり目をとらえよう 歌の並べ方を考えよう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

341
こんなタイトルだが、俵万智さんによる短歌教室全16講。アマチュアの短歌を彼女が添削しつつ、作歌上のポイントを開示するといったもの。多分に実践的。したがって、短歌を作る人たちにはきわめて有用なアドヴァイスだろう。単なる鑑賞者にとっても、現代短歌の機微がわかって有益。例えば、ほんの助詞一つの違いの例がこれ。「吾のデスク一輪飾るガーベラはオフィスに遠き母のまなざし」⇒「吾のデスク一輪飾るガーベラよオフィスに遠き母のまなざし」。でも、中には元歌の方がいいのではと思うものも。⇒2017/06/04

七色一味

50
読破。短歌というものを、学校の授業以外ではまともに勉強したことがなかった。『考える短歌』と合わせて購入したけど、レシピと言う言葉に惹かれてこちらから読み始めてみた。φ(◎。◎‐)フムフム なるほどなるほど。実践的な短歌の推敲、勉強になるな…。2014/05/03

にゃんこ

42
【図書館】 「伝えたい思いを料理の素材とするならば、それをどんな調理法で出すのが一番おいしいのか…。 なんでも炒めて塩コショウ、というのではつまらない。 素材の持ち味を生かすためには、さまざまな道具を持ち、調理法を知っておくことが大切」 〈はじめに〉を読んで、既に愕然…。 私はまさに「なんでもおんなじ」だよなー(^^;; 動詞や助詞の有無、上の句と下の句を入れ替えてみる、あと半歩のさじ加減…等々、目から鱗。 でも、俵さんの添削の前と後との差がわからない作品もチラホラ…。 感覚、やっぱ違うんだな…。2014/08/26

ゆみ

32
短歌や俳句を鑑賞するのが好きなので、さらに面白くなるかと読んでみた。 少し変えるだけでガラリと印象が変わるのがとても楽しかった。 2018/03/20

ふみ

28
こ、細かいಥ_ಥ 2017/09/02

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