駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史

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駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史

  • 著者名:太田尚樹
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • PHP研究所(2013/04発売)
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  • ISBN:9784569811796
  • NDC分類:319.1

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内容説明

天皇を敬慕し、日米開戦回避に奔走したアメリカ人がいた――。太平洋戦争前夜の真実が、いま明かされる。満洲国が建国された昭和7年、アメリカ大使として東京に着任してきたジョセフ・C・グルー。数々の忌まわしい事件や出来事を身近に見つめ、日米交渉が暗礁に乗り上げたさなか、ローズヴェルト大統領、ハル国務長官に強く進言して戦争回避に努めた大使である。戦後は日本の天皇制存続、天皇の免責に腐心したことでも知られている。本書は、ワシントンの国立公文書館で公開されている機密文書、外交文書、大統領やマッカーサー元帥との書簡、対日ソ連側資料などを多角的に織り交ぜ、グルーの足跡を辿りながら、新しい「昭和史」をひもとくものである。

目次

不穏な政情の日本へ
謁見の日
昭和の主役“満洲”
忍び寄る共産主義の脅威と二.二六事件
危ういドイツ熱
ヘレン・ケラーの来日
日中戦争の始まり
日米間を揺さぶったパナイ号事件
経済制裁へと進むアメリカ
運命の三国同盟締結
追い詰められる日本
開戦へのカウントダウン
開戦前夜の攻防
東京で迎えた日米開戦
この桜が咲くころには

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみん

7
日本を理解し、太平洋戦争を回避しようと奔走した米国大使がいたことを知りました。外国人には理解しにくい、日本人にとっての『天皇』と言う存在を理解し伝えようとしてくれたグルーのことをテレビで見て、手に取った一冊。太平洋戦争に関わることは、それぞれの立場から見ると色んな側面が見えてくる。まだまだ知らされていないこともたくさんあるのだと思う。 2015/09/07

ZEPPELIN

7
就任直前に五・一五事件が起きるという不吉なスタートであったのに、日米の対立を防ごうと懸命に努力してくれたことには感謝の気持ちしかない。ただ、日本が情で動き、アメリカが理で動くという違いが分かっていたならば、ハル・ノートが日本にとってどんな意味を持つか理解出来ただろうし、もっと日本政府に働きかけを強めるべきだったと思うけれど、もう話し合いも不可能な時期だったんだろうか。もどかしい。戦後も日本のためにGHQと喧嘩をしてくれたことなど、多少ページが増えてもいいから省略しないでほしかった2015/06/05

akila

0
非常に興味深い内容で、一気読み。ジョセフ・グルーの日記を元に、日米の様々な資料を元によく描かれている。が、ところどころ筆者の主張がさらっと展開されていたり、重要なところで資料の示されない話が出るところもあり惜しいかな、と。2013/12/23

横丁の隠居

0
やっぱりあの戦争は起こるべくして起こったのだなということがよくわかる。ハル・ノートの裏には更なる妥協案があったということだが、石油の禁輸をやった時点で勝負はついてると思うけどなぁ。2013/06/23

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