内容説明
3.11と原発事故、伝わらない情報、マスコミとの闘い――2010年10月から2年間、内閣審議官をつとめた著者が見た国家中枢。なぜ首相はすぐ代わるのか、なぜ「何も決められない」のか。政権交代でも変わらぬ官邸の掟とは。驚きの官邸見聞記。
目次
序章 学生ボランティア発→TBS経由→首相官邸着
第1章 ズルズルと税金泥棒へ―2010年10月22日~12月
第2章 スパゲティ総理からの脱却を目指して 2011年1月~3月11日
第3章 すべてを変えた東日本大震災 2011年3月11日~5月
第4章 “首”カードと引き換えに 2011年6月~9月2日
第5章 職場を変えて―“伝わる広報”への挑戦 2011年9月~12年3月
第6章 原発広報―「再稼働」から「ゼロ戦略」まで 2012年4月~10月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
18
東大法学部卒だとは。菅元首相は、一貫して金権政治を批判(31頁)。分析も大事だが、政府広報は明日の見出しも考えるべき、という感想をもっている(50頁)。大臣レクチャー(52頁~)というのは、大臣が代わる度に役人からご説明があるようだ。大臣もなめられているのか。お役所文法は、わざとわかりにくくしているのか。年金制度などわかりづらいものにし、結局宙に浮いた年金は、とか、どういうことになったのかと。役人は伝わらない、伝え方下手なのに、いいことであるかのように思っている模様(73頁)。Twitterは役所が抵抗。2013/09/11
Humbaba
13
地位が上がれば上がるほど,自由度も比例して増えるわけではない.それどころか,迂闊に動けないことも増えてくる.一度印象を持たれてしまうと,それを払しょくすることは容易ではない.そうならないように自分から情報を発信していったとしても,受け取ってくれる相手がそう簡単に増えるわけではない.2013/04/20
Salsaru
12
ボスのスピーチ原稿を書くようになってから、日本語の関連書籍が少ないため手に取った。説明は、情報少なくても言えるとことを誠実に伝えることの重要性。3.11の裏側の葛藤とか、いい本だった。2016/07/07
ばんだねいっぺい
7
この本を読んで、官邸の内情に触れ、少なからず菅総理への見方がちょっと変わった。 楽して新聞やテレビからだけじゃなく、もっと自ら手を広げて情報を集めていればよかったと後悔した。 政府も国民もwinwinになるために、いちいち揚げ足とりの否定論理に陥らずに協働していければよいなー。2015/09/10
ウラー
5
マスコミや市民団体が政府広報を裏読みして本音が伝わらないと難度も愚痴をこぼしていたが、それは裏読みしているのではなくて聞きたくないことに耳を閉ざしているだけだと思う。マスコミからすればいい政府とはスキャンダルのネタを提供してくれる政府のことで、反原発団体にしても政府が反原発政策をとってしまったら組織を維持できなくなる。だから各自で都合のいいように解釈して、結果本心は伝わらない。板挟みになる人には悪いけど、そういう広報担当の心痛のおかげで任せきり民主主義は成り立っている。それは感謝しないといけないと思った。2015/08/27




