角川SSC新書<br> 新たな「日本のかたち」 脱中央依存と道州制

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角川SSC新書
新たな「日本のかたち」 脱中央依存と道州制

  • 著者名:佐々木信夫
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  • 特価 ¥366(本体¥333)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
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  • ISBN:9784047315983
  • NDC分類:318

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内容説明

明治以来続く「中央集権体制」はすでに時代に合わず、限界を迎えています。広域圏を内政の拠点に、特色あふれる地域をつくり出す「道州制」への移行こそが急務なのです。自公政権に戻り「道州制基本法」が成立すれば、国の枠組みを変える取り組みが加速していきます。地方をどう再生し、東京一極集中をどう解消するのか。新しい時代に合うよう規制を緩和し、ムダを省き、住民サービスを向上させる「新たな統治機構」へ刷新する。都庁の経験があり、現在は、大阪市・府特別顧問でもある著者が、道州制の道筋と日本再生について提言します。

目次

第1章 なぜ中央集権は限界か
第2章 分権社会は暮らしをよくする
第3章 道州制―そのイメージ
第4章 道州制をめぐる諸論点
第5章 東日本大震災と「東北州」
第6章 東京はどうなる?どう変える?
第7章 大阪をどうする?大阪都構想の行方
第8章 政令都市、地方の将来
終章 道州制をめぐるQ&A

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishiyama

20
地方自治論のレポート課題。 地方財政は州政府に大幅に委ねられ、無駄が解消され減税が可能になり、自由が効くようになる。そして地方自治体の創意工夫により、日本全体が活性かする。ふーむ。規制がなくなったらば、余計に大企業がはびこって、貧富の差が拡大することになってくるのではないか。規制によって守られている地元企業が、市場主義の下、価格圧力に押しつぶされるのではないか。例えば一見、多様性に満ちた住宅街で各家々が個性に溢れている。しかし、そのメーカーを見れば○○ハウスのみであるとか。それって本当に多様化なのか。2013/07/15

無識者

14
現在の日本の財政状況はとても悪く、抜本的な構造改革が必要だとする。従来は国政で様々な分野を扱い、各々の分野でナショナルミニマムを定め全国一律の政策を施してきた。これからは地方にもっとそぐした政策を実行できるようにするべきだとする。それには大規模な行政のリストラクチャーが必要である。中央政府は軍事・外交と業務を簡素化をし、他の分野は地方の同州に委託する。//公務員はある種サービスを提供する人たちなわけだが、それらをリストラした際に実際にサービスを維持できるのかというのが個人的な心配。2016/11/07

壱萬弐仟縁

8
国家の限界を指摘し、市民一人ひとりが富を蓄え、それぞれの国民が創意と責任で地域を豊かにしていくことをめざす(72頁)のは歓迎。しかし、その個人が起業や雇用で苦悶しているなら、なぜここに資金援助がないのか。生活保護カットなら稼げるような地域独自の制度化も必要と思える。3.11で東北州という道州制も現実味を帯びるか。青森から福島まで広大なエリアとなるケースが紹介されている(143頁)。一方で、東京一極集中は、猪瀬知事に代わってどのような姿で是正されるか。評者からすれば、撤退の都市計画という人口分散が必要だ。2013/03/31

二輪病

2
ディベートで取り扱ったので一読。中央集権体制や東京一極集中は制度疲労しており、もはや日本全体の活性化を促す力を持ち合わせていない。よって、国の権限を地方に移譲して各々に責任と裁量を持たせた形で自治を行う方が結果として日本全体の発展につながる。。。とても分かりやすい。分かりやすいのが逆にこわい。分権か庇護かというトレードオフに潜むジレンマが道州制度の肝のような気がしました。2014/06/17

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