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内容説明
新興国の急成長の時代が終わり、各国の成長スピードは次第に鈍化している。では、そうした状況において、競合国の中で突出した成長を成し遂げられる国々=「ブレイクアウト・ネーションズ」はどこなのか? モルガン・スタンレーで250億ドルを運用する投資のプロが、20カ国を超える新興諸国をつぶさに歩き、次に急伸する国々を徹底予想。今後ますます繁栄する国、あるいは没落する国はどこか? そして、日本をはじめとする先進国が、これらの国から学ぶべきこととは? 話題のベストセラー、待望の電子書籍版!
目次
長い目で見れば何でも正しい?
宴の後―中国
誰もが驚く魔法のロープ―インド
神様はきっと、ブラジル人?―ブラジル
「大立て者」経済―メキシコ
天上にしかスペースがない―ロシア
ヨーロッパのスイート・スポット―ポーランドとチェコ
中東に響く単旋律―トルコ
虎への道―東南アジア
金メダリスト―韓国と台湾
エンドレス・ハネムーン―南アフリカ
第四世界―スリランカからナイジェリアまで
宴の後の後片付け―コモディティ・ドットコムを越えて
「第三の降臨」―次なるブレイクアウト・ネーションズ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
28
モルガン・スタンレーのディレクター、12年著。次に来る新興国を予測。中国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、ポーランド、チェコ、トルコ、東南アジア、韓国、台湾、南アフリカなどの状況を垣間見、ハードルとなっているものを見抜く。注目されているのは韓国、トルコ、チェコ。韓国の発展はある意味常識的だが、南北統一を意識し、北朝鮮を優れた労働力とみなし、豊富な石炭の供給源とみなしている事は同意できない。トルコ然り。つまり政治的考慮をこの本では考えていない。朝鮮半島は休戦であり、トルコも問題多発。続く→2019/07/07
壱萬参仟縁
12
現状を突破できる国。同じ所得階層にあるライバル国を出し抜いてゲームを勝ち抜ける国(10頁)。日本は厳しいんではないか? 少子高齢増税ゆえ。構造的インフレとは、賃上げ要求で最低賃金で工場労働力が手に入らない現象(23頁)。TPPで交渉失敗すれば、中国から日本に流入してくる気がする。ルイスの転換点とは、工業化と共に失業農村労働者が脱脳、農業セクターの余剰労働力が底をつく状態(40-41頁)。産業バランスあってこその経済発展という視点を忘れてはならない。ブラジルは次のサウジアラビアと呼ぶ声すらある(101頁)。2014/02/15
tkokon
7
【面白い】原書は2012年に書かれたとのことだが、5年近く経っても中身は全く色あせない。5年近く住んでいた中国についても、かなり的確に現状を捉えており、その他の国も(同意できない国は二、三あったが)概況を知る本としては、今まで読んだものの中で一番良かった。発展途上国が「ブレイクアウト」するために著者が見ているポイントは、極めて有益なチェックリストになる。一言で言えば、経済において健全な市場原理が働いているか、ということだが、それが難しい。だからブレイクアウトも簡単ではないのだ。(Kindle)2016/05/26
奈良 楓
7
【◎】● 東南アジア株投資をしているので読みました。 ● 「モルガン・スタンレーで250億ドルを運用する投資のプロが、20カ国を超える新興諸国をつぶさに歩き」は嘘ではない、と思いました。 ● その国の個性が分かるので、2013年2月の出版ですが2015年5月の今でも勉強になりました。 ● この本で絶賛しているトルコや韓国経済がいま低調なので、今この作者の本が出たらどういう分析をしているか読んでみたい。 ●海外売り上げの急拡大が必ずしも国のためにならない、という分析は目からうろこ。2015/05/26
蒼一朗
5
★★★☆モーガン・スタンレーのディレクターが15年以上にわたって自分のアシで蓄積した世界観をまとめた一冊。国籍を問わず、グローバルに活躍されている方は、自国だけではなく世界の歴史を多様な視点から学び、自分なりの世界観を構築し、自分のバランス感覚を研ぎ澄ましていること。ためになる内容が一杯でした。2015/06/01
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