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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
20
知の根源へ(11頁~)。わたくしの読書会も「知」と銘打っている。ものを区別し、区別されたものそれぞれに名前を付け、明確な形で把握しようとする態度(12頁)。主宰者として心したい。わたくしは、よく生きる、というのは、悪いことをしたら相手に謝ることも含まれると思う。相手はやられたことを覚えている。やった方は忘れる。この齟齬を埋めるには、加害者がよく生きる、よく謝るしか道はない。知は仕分けの意味もあるようだが、よく生きるための読書会を開くことがわたくしの使命、社会的責任だと実感できた。2014/02/21
べる
19
哲学とは、事柄をどこまでもその根底に向かって掘り進めていく学問。自らのフレイムワークに気づき、乗り越えていく学問。「よく生きる」ことが根本の問題。言語の章では、言葉はどのような役割を果たすのか考えた。言語は「ものの見方」や文化と密接に関わる。言葉によって世界の見え方が変わる。思索は言葉を通してはじめて成立する。しかし、悲しい、寂しいと言葉で自分の気持ちを言い表す時、そこには感情の振幅が削り取られていて言葉が実際の経験とは言えない。言葉の先にあるふくらみを手がかりにすれば、言葉と経験の間隙を飛び越えられる。2020/09/08
maito/まいと
19
教養がこれから大事、と言われるなか、なぜ大事か?なぜ必要か?というところへの回答がふんだんに盛り込まれた1冊。去年から改めて学びたいと思っていた分野だっただけに、導入として最適だった。「言葉」「経験」といったとっつきやすいところから「美」「死」「生」など、抽象的で、でもどこか核心に近い論点まで、避けたり目を背けたくなるところにもきちんと踏み込むところこそ、まさに哲学。本質と起源についても語られており、知識として吸収しがいがある。目に見える価値観が乱立しているからこそ、理解しづらくても目を通すべき内容。2020/02/21
忘備録
6
哲学に興味を持ったので最初の一冊として読了。主に西田幾多郎の思索を引用しながら、他の哲学者の考えをわかりやすく示している。「生」「私」「言葉」など身近なテーマを扱っておりなるほどと思わせることが多かった。断片的にしか理解できなかったが、思索することの楽しさを感じることができた。ぜひ再読したい。2017/02/08
amanon
5
タイトルが示唆するように哲学入門というより、哲学的に考えることはどういうことか?を具体的に解き明かした本といえるか。また、序章で述べている通り、取り上げられる思想家の大半が日本人というのがユニーク。そういう意味で日本語で哲学することの意味を問うた本とも言える。ただ、「もの」と「こと」という概念についてかなりの紙幅を割いているのにもかかわらず、参考文献にはその著書が挙がっているものの、肝心の廣松渉についての言及がないのが、個人的に気になる。また、「型」と「形」との違いについてのくだりが興味深く読めた。2016/08/05




