双葉新書<br> 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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双葉新書
石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

  • 著者名:早瀬利之【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 双葉社(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575154047

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内容説明

稀代の軍略家として知られる石原莞爾将軍。帝國陸軍の異端児だった関東軍作戦参謀は、満州攻略の作戦を立案しこれを遂行した。本書は貴重な史料や関係者へのインタビューを基に、石原莞爾の最晩年ともいえる東京裁判酒田法廷の模様を紹介し、天才・石原莞爾の思想を炙り出したもの。現代日本に石原在れば……と考えずにはいられない。

目次

第1章 極東国際軍事裁判「酒田臨時法廷」前夜
第2章 関東軍作戦主任参謀・石原莞爾
第3章 マッカーサー軍政を堂々と批判
第4章 酒田臨時法廷一日目
第5章 ダニガン検事の尋問と石原の反論
第6章 酒田臨時法廷二日目
第7章 錦州の爆撃

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

29
国の状況を考え、国の行く末を案じ、更には、世界情勢も常に頭に入れて行動した、陸軍軍人・石原莞爾。勝者の歴史のみが大手を振って後世に残る中、大東亜戦争の敗戦国・日本の中で、石原将軍が語る「敗者の側の筋を通した発言の数々」に、勇気と誇りを感じさせられた。東京裁判とは別の、山形県酒田市において行われた極東国際軍事裁判「酒田臨時法廷」における、石原将軍の答弁を読むにつけ、圧倒的に不利な状況下での法廷に、怯むことなく立ち向かう、その人間的スケールの大きさに惚れ惚れしてしまいました。昔の日本には凄い男がいたものだ。2013/03/16

0717

15
「オレは戦犯だ。なぜ逮捕しない!」と息巻く石原莞爾。「一国の大統領ともあろう者が数十万の非戦闘員の殺戮を目指す原子爆弾の投下を命ずるとは、世界の戦争史上類例を見ない暴挙ではないか。トルーマンこそ戦争犯罪人だと石原が声を大にして叫んでいた、とマッカーサーに言え!」と公言する彼は東京裁判をひっくり返すつもりでいた。手元に置いておきたい本でした。2015/05/04

ikedama99

11
ようやく読了。酒田法廷は言葉だけはしっていたが、実際どのようなことだったのかをこの本で初めて知った。また、そこにいたるまでの経緯もあり、東京の病院でのやりとりもあり、石原の特異性というかすごさを知ることが出来た。自分の意見をしっかりと述べることもでき、また記憶力も抜群にいいのだとも感じた。もっとこの人を知りたいと思う。地元の図書館にもっと資料はあったと思うので、探してみよう。(お墓は、車で30分ほどの近くにあるはずだ。)2019/02/18

isao_key

9
このタイトルはいかがなものか。マッカーサーが石原莞爾を恐れていたなどとは本文ではひと言もない。内容は主に極東国際軍事裁判「酒田臨時法廷」での東京裁判法廷検察官ダニガン検事との質疑応答の様子。『失敗の本質』では日本軍の敗戦について客観的な分析をしたが、この本では関東軍主任参謀であった本人の証言が載っており興味深い。「日本の敗因は何か」と尋ねられたときに「日本の真の敗因は、民主主義でなかったことだ」と答えた。また東條に「戦争はあなたでは勝てない」と面と向かって述べたという。歯に衣を着せぬ言い方が小気味いい。2013/07/26

ψ根無し草

7
好きな人物の一人。満州事変に関わり、日本の歴史に於いて重要な分岐点ともなった人物であるにも拘らず石原莞爾についてはあまり知られていない感がある。石原莞爾と言う人物の破天荒で型破りな人柄については理解できるが、同時にそう言った人達は干されると言うのも世の常なのだろう。2013/12/24

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