内容説明
人生には、前世からの定めとしか思えない運命的な出逢いがある。──イタリア語通訳として長年活躍する著者が出会った、年齢も国境も超えた忘れがたい6人の男女。イタリア美容界・女王の素顔、和製カサノヴァの正体、ギリシャ彫刻さながらの美男の逆玉の輿の顛末……彼らの人生をたどり直し、著者ならではの洞察力と共鳴力で、奥深い真の姿を鮮やかに描ききった珠玉のエッセイ集。“シモネッタ”の名付け親、米原万里さんに捧げる感涙必至の追悼エッセイを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshi
5
田丸さんの本は初めてでしたが、登場する人達がそれぞれ興味深く表現されていて、とても面白く、感慨深く読む事が出来ました。これだけの人に愛される田丸さんは素敵な女性なだけでなく、色々な努力を惜しまない女性なんだろうなと想像し、憧れてしまいました。2013/03/09
viola
3
田丸さんが出会った、イタリア人あれこれ。赤の他人の話なのに、これがかなり面白い。翻訳の話よりもはるかに書くのが難しいと思うけれど、これが文章力か。2014/01/02
びっぐすとん
2
108円本。まず女は口説くのがマナーだと思ってるイタリア人とギリギリの駆け引きしながらお仕事してきた田丸さん。業務の代行とか、もはや通訳以上の仕事もこなしてる。人がいいからイタリア男も贔屓にしたくなるんだろうな。イタリア人も人生悲喜こもごも。陽気に見えるイタリア人も日本人とおなじだな、と思った。最後の米原万里さんとの思い出の章は胸が締め付けられるようだった。晩年の米原さんのエッセーから感じられた焦燥感の背景がわかり、親友の命の灯火が消えゆく姿を見続けた田丸さんの気持ちはいかばかりであったかと涙が滲んだ。2016/08/20
naginuko
2
ここまで濃い人間関係を築けるのは、通訳という特技だけじゃないことはわかってきた。やはり著者の人間的魅力が磁石のように人をひきつけるのだろう。今作には6人の濃ゆ~い方々が登場するが、笑いばかりではない、いろんな人生を教えてくれる。最後の一人、エ勝手リーナ様こと米原万里の章では不覚にも涙が…。こんな友達を持てていいなぁ、と我が半生を振り返るも、友人のいない人生…それもまた人生なのだなぁ…と達観させてくれる。米原ファンとしては彼女の最後を伝えてくれてありがとうと言いたい。2015/09/15
ようこ
2
最近たて続けによんだ米原万里さんのエッセイが本当に面白く、エッセイ内で友人として登場していたシモネッタこと田丸公美子さんのエッセイを書店で見つけて即購入。6人の人物との交友録で、毒のある観察眼は痛快だがそれぞれにチャーミングさを感じる。また、特に男性に対してきびしい。米原さんについての箇所はユーモアと悲しみが感じられ、米原さんの魅力も伝わってくる2013/02/23
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