内容説明
パズル、クライム、センチメンタル──磨きぬかれた宝石のような謎、謎、謎!すべて異なる時を刻む1440個の時計の中から唯一正確な時計を探す表題作のほか、都筑道夫への敬愛に満ちたパスティーシュ、『二の悲劇』の原型となった初期作品など、著者の魅力満載のコレクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
91
2013/2/8 Amazonより届く。 2017/9/20〜9/22 気づかぬうちに3年半も遠ざかっていた法月作品。 色んな雑誌に発表した短編を集めた作品集。どの作品にも法月さんらしさが溢れていて楽しめた。2017/09/22
takaC
87
いくつかは面白かった。いくつかはつまらなかった。表題作はとってもくだらないオチなんだけど前者に分類してもいいかな。(笑)2016/06/22
ばりぼー
71
探偵法月綸太郎の登場しない非シリーズ短編集。「二の悲劇」のデモ・バージョン「トゥ・オブ・アス」に法月林太郎は登場しますけど(笑)。トイレの個室に死体とともに閉じ込められるリドルストーリー「使用中」、飼い猫みどろのプチ冒険譚「猫の巡礼」、凝り過ぎたダイイング・メッセージを解明するロジックの飛躍ぶりが凄まじい「退職刑事」のパスティーシュ「四色問題」、エド・マクベイン「酔いどれ探偵街を行く」を翻訳した都筑道夫による贋作のさらに贋作「幽霊をやとった女」など、お得感たっぷりの、バラエティーに富んだ作品集です。2015/11/18
yu
53
Kindleにて読了。 『猫の巡礼』はミステリーではないけれど、猫の不思議な行動を考えると、あながちありえない話ではないなと思ってしまう。 『盗まれた手紙』「トゥ・オブ・アス』がよかった。ただ、全般リアリティを感じない作品が多くて、ちょっと入り込めない。2016/02/05
kate
32
クライムミステリ風なものからパズラーものまでバラエティに富んだノンシリーズ短編集。密室に取り残された第三者の葛藤を描いた「使用中」は緊迫する場面がどこかコミカルに描かれておりそれも面白かった。緊迫した脱出ものの表題作はラストの脱力感がなんとも言えず良い作品。まさに「ロジックの導きーそれが正解だ」。「トゥ・オブ・アス」は長編「二の悲劇」の短編バージョンで長編の時に感じた読みにくさも無く過不足無くまとまってる印象。個人的には長編よりこちらの方が良かった。2014/05/23
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