河出文庫<br> 刑事 雪平夏見 愛娘にさよならを

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河出文庫
刑事 雪平夏見 愛娘にさよならを

  • 著者名:秦建日子【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 河出書房新社(2015/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309411972

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内容説明

「ひとごろし、がんばって」――幼い字の手紙を読むと男は温厚な夫婦を惨殺した。二ヶ月前の事件で負傷し、捜査一課から外された雪平は引き離された娘への思いに揺れながら再び捜査へ。シリーズ最新作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

120
このシリーズ、後になるほど面白い。よく出来てるし、フラッシュバックによって差し込まれる過去の断片が上手に一本筋を通してる。犯人、刑事、被害者。それぞれに愛娘がありそれぞれの道が明暗を分ける。それぞれが親として子を想う。今、まさに小2の娘を育てているabsintheには、どの親の決断も他人事に思えない。やる方にもやられる方にも涙。この巻もクリフハンガー。2019/03/20

イアン

106
★★★★★★★☆☆☆刑事雪平夏見シリーズ第4弾。左腕の負傷により警務部へ異動となった雪平の上司が殺された。現場に「ひとごろし、がんばりました」という奇妙なメモが残されたその事件はしかし、不可解な連続殺人の序章に過ぎなかった…。繋がりの見えない被害者たちはなぜ殺されなければならなかったのか。タイトルを見て嫌な予感を抱いて読み始めたが、多分その時点で作者の術中に嵌っていたのだろう。犯人検挙のためには銃撃も厭わない無鉄砲さがある一方で、愛娘に嫌われたくない一心で迷走する不器用さに、新たな雪平の魅力を感じる作品。2022/09/06

吉田あや

71
「たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください。」謎の少女の手紙を持つ人物がリレー形式で殺人を実行していく!?前作で大怪我を負った雪平が新しく配属になった課の温かさに嬉しくなったのも束の間、残虐な連続殺人と、娘を巡るシビアな現実が雪平をじわじわと追いつめていく。ちょっと反則技かなあ…という展開ではありつつも過程が面白く、今回もぐいぐいと事件に惹き込まれていく。かなり難しい状況ではあるけれども、雪平と美央ちゃん、安藤でいつの日か幸せになってほしい。2019/08/20

えみ

61
愛娘という言葉に全ての想いが詰まった事件だった。裁かれる者も裁く者も、追う者も追われる者も皆が皆、後悔と罪悪感を背負った者たちである。哀しいほど愛している。泣く泣く手放したその決断は間違っていたのだろうか。失って気付く、大切な人。守って気付く、己の罪。実行して気付く、その生き方しか有り得なかったのだと…。『刑事 雪平夏見』シリーズの第4弾。前作で元夫を殺され、自分も犯人に撃たれ生死不明の状態で次回に続くとなっていたが、今回ようやくその結末を知る。雪平と娘の関係、刑事としての雪平の生き方。興味深く面白い。2022/07/01

チアモン

56
シリーズ4作目。刑事か母か。雪平刑事のように強くなりたい。続きが読みたいが、このシリーズの積読本はこれで終わり。また機会があったら続きが読みたい。2019/01/18

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