集英社文芸単行本<br> 黄金の庭

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集英社文芸単行本
黄金の庭

  • 著者名:高橋陽子【著】
  • 価格 ¥1,047(本体¥952)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087714951

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内容説明

お寺の閻魔様が動きまわり、公園の池の蓮の花からはお釈迦様が現れる。次々と奇妙なことが起こる町に引っ越してきた青奈の目下の悩みは、子どもができないことと職探し。ある日、質屋で手に入れたオパールの指輪がしゃべり出し…。ときに優しく、ときにシニカルに。家族とは、夫婦の愛とは、そして人生の幸福とは──。不思議な町で暮す人々の平凡な日常を柔らかな文章で描く、新しい大人のファンタジー。「この『黄金の庭』という小説のリアルなところは、まったり、ゆったりしている部分です。(中略)非日常は、まったりとした日常のうえで起こる。すごく小説的でありながら現実的で、小説としか言いようがないものです。(高橋源一郎氏・「青春と読書」2013年2月号より)」第36回すばる文学賞受賞作。あたたかな感動を呼ぶ、新たな才能のデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

43
すばる2012年11月号の受賞発表作品で読みました。 指輪が喋りだすなど、面白い展開はありますが、全体を通すと何を言いたかったのかなと不思議な気持ちになりました。 「あーちゃん」と呼ばれる、乱暴者の子供は、代々この町のお寺に捨てられた子供。 元「あーちゃん」の千ちゃんに仕事のチャンスを貰った主人公。 この人もよくわからない人でした。 あまりに取り留めなさすぎ。 フワフワと人生をおくっているような、嫌な人ではないのですが、共感は出来ず。 2015/02/17

らむり

33
すばる文学賞受賞作品。主人公青奈の日常のお話。幻想的で不思議な世界でした。2013/04/02

James Hayashi

23
サクサク読め、この街で何が起こるのか期待しながらよみ進める。途中からファンタジーっぽくなったが難なく読める。しかし作者の意図する事を掴めなかった。イラストレーターが本業らしいが、すばる文学賞受賞作。2017/11/21

いくら

21
三年という限定で引っ越してきた新しい町、その名も黄金町。礼儀正しく挨拶をしっかりする住民に好感を持つが、アーちゃんという暴れん坊な子どもが常軌を逸したいたずらをして、なんと本物の閻魔様が飛び出してきてアーちゃんを叱る。今までの穏やかな話の流れにここでなんなんだろう、この小説と読者はきっと訝しがる。でも喋る指輪、釈迦ヶ池の蓮から毎日生まれるお釈迦様が登場していくうち、こちらも受け上手になってすっかりこの作品を楽しむようになっていった。上手くいかないときは少し視点を変えて乗り切ったら人生楽しいかもね。2013/04/10

むつぞー

21
川上弘美の「神様」を読んだ時の気分に似ているかも。 とっても不思議なことなのに、その場所では全く不思議ではないのです。 それにつられて読み手の私も、そんなこともあるかもと思えてくる…この感じが面白いところかもではないでしょうか。 中でも悪戯を繰り返す男の子あーちゃんの存在が、何気ないようでいて実は大きなポイントなのだと思います。 町の不思議とともに語られるのが千ちゃんという男とダイヤさんの恋愛とか、妙に生々しいものが絡めてある取り合わせも面白い点でしょう。2013/03/14

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