内容説明
古い布をアートに変える、99歳の古ぎれコラージュ作家である三星静子さん。92歳でデビューし、今も精力的に作品を作り続けている著者が、ひとり暮らしの楽しみ方と寂しさの乗り越え方、食事やおしゃれ、家族とのエピソードなどを語る。「うちこめるものがあったから、体の痛み、家族の死を乗り越えられた」という言葉に、一生続けられる趣味を持つことの大切さと、静かな自信が伝わってくる。集めている古い布やきれ、昔から使い続けてきた道具、創作中の姿、ステキな作品の数々など、思わずほっこりする写真も掲載。101歳でまた個展を開くことが目標という著者から、笑顔とパワーがもらえるハートフルなエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanki
19
夫と次男の死を、コラージュに打ち込むことで乗り越えた過去。77歳でのトキメキ初恋♪2022/10/14
なつ
9
99歳で初個展。脱帽。私の初個展は確か27歳になる手前。静子さんよりも72歳も若かったのにヘロヘロになった記憶が。自分が決めた1つのテーマに沿って搬入当日まで時間が許す限り作品を作り続けるというのはモチベーションも気力も体力も相当必要。そして作品作りだけじゃなく、それらを一番いい形で展示するにはどうしたらいいか必死に考え、それに必要なアイテム達を探しに行ったり、なければそれらも手作りしたり。見てくれる方が心地良い気分になってもらえるようにという想いの元、走り回った懐かしき思い出を鮮明に蘇らせてくれました。2019/02/03
あつこんぐ
8
可愛いおばあちゃんだなぁと思いました。いくつになっても自分でやろうとする気持ちが大切ですね。私もこんなおばあちゃんになりたいです。2013/08/30
つらら@道東民
7
御年99歳、ひとり暮らし。92歳でコラージュ作家デビュー。これだけでもう格好良いんですが、つくられた作品が絵画的ですごく素敵。色のバランスといい、リズミカルなモチーフといい、創造的なアーティストだと思います。文科省はこういう方の作品を海外に紹介していけばいいのになぁ。レースのフットカバーを自分で作ったってとこが、可愛くて素敵。2013/05/10
おみか
6
すごいなぁ。 私も年をとったら子供たちに迷惑のないよう暮らしたいと思っているから 理想かも。 すごく生真面目かと思ったら、ご主人が亡くなったあとの初恋の話もあって なんだか可愛いおばあちゃんです。 夢中になれること・・・ 今はフラが目標だなぁ。2013/05/29