内容説明
1990年の春、寂れた地方都市の片隅で鬱屈した日々を送る少女、永田香名子。そんな彼女が出会ったのは、ハヤタと名乗る犬耳の家政夫だった。奇妙な同居生活のなかで二人は否応なく魅かれあっていくが、彼と右手に融合している〈銃〉の罪を贖う〈情緒回復計画〉が達成された時、ハヤタは残酷な刑へ処せられる運命にあった――。異星の罪人とともに、1990年から2012年までの荒涼たる世界を生きた、ひとりの女性の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
17
切ない話かと思いきや最後はなかなか…。後日談が思った以上に長かった2013/02/01
白い駄洒落王
12
宇宙人と、性行為といろいろ。造語が多くて読みづらかったなぁ。まあ、ちょっとHな ラノベということで……。2014/02/05
しろ
9
☆7 なんとも不思議な作品。少女のもとに美少年で宇宙人な家政婦がくるという、ラノベっぽい設定ながら、濃厚な性描写とそれをも内包した奇想SF小説というべきな出来。ハヤタの存在と、その彼の重罪刑の執行方法、そして黒幕の企みの仕組みなど面白いアイデアだった。軽やかに重いものを描いていてグイグイと読ませる。展開に容赦がなかったりするのもいい感じ。漫画版もちょっと欲しいかも。2013/02/14
おかむー
8
これはひどいというべきかある意味すごいというべきか。革命だの動物耳の宇宙人だの、古臭い要素を中途半端なエログロ風味でごった煮にしてはみたけれど、結局何がしたいんだかマルデワカリマセン 序盤からすでに怪しいと思いつつ読み進めてはみたものの意味不明感は増すばかり。メタっぽいあとがきである最終章に至っては、真っ当な日本語と真っ当な文章で構成されているはずなのにその内容が脳に届かないというからっぽぶり(『理解できない』でなく頭に入ってこないのねw)ストレートにいえば作者の壮大なオ○ニー。『もっとがんばりましょう』2013/03/26
isfahan
8
セリフがダサ過ぎ。時代遅れすぎて読むに耐えなかった。2ちゃんの中二病小説&設定のコピペみたいなセリフがそのまま出てくるからなあ。漫画だと気にならない説明口調や決めセリフをそのまま小説にすると悲惨な状況になると誰か指摘しなかったのか。わざとやってるのかと思って最後まで読んだけど、考えすぎだった。小説で書く技量がないからメタ化して、これも分かりづらい解説文をつけられても、微妙。太田克史が講談社か星海社でやればいい仕事であってハヤカワが出さなくてもいい。冲方丁、円城塔、伊藤計劃あたりと質的に違う書き手だと思う。2013/03/16