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内容説明
作集であり遺稿集である『みんなちさこの思うがままさ』(2000年、浦和浪漫山岳会出版局刊。2003年第2刷)が甦りました。 本書はもとは身近な人々に頒布されましたが、その文章の質の高さが話題を呼び、自費出版としては異例の増刷もされました。その後も噂が噂を呼び、現在でも本書を探し求める人がたえませんが入手困難な状況です。 最も新しい古典にして、どの山の本とも異なるこの傑作を新装復刊しました。新たな「ちさこ伝説」、のはじまりです。 <満天の星である。遠く稲光もする。焚き火が燃えあがると、ひととき星数が少なくなる。美しい闇のただなかに、沢音がたしかなリズムをきざむ。みんなちさこの思うがままさ。月もだしてみせると有言してしまったさ。多分、私たちが寝静まった頃、なんといっていいかわからないお月様が、静かに静かにめぐるのだろう。>
目次
第1章 奥利根
第2章 南会津
第3章 下田・川内
第4章 山登り入門から黒部まで
第5章 浪漫の仲間たちへ
第6章 風に吹かれて
第7章 ちさこの小宇宙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つちのこ
2
箱入りの旧版を交流があった方からいただいた。浦和浪漫山岳会会員で昨年、急逝した池田知沙子さんの遺稿集。 素晴らしい感性と才能をもった人の本である。ちりばめられた自筆のイラストもいいし、何より、自然なまでのその文章がいい。読み進むうちに心が妙に落ちついてくる。また、それが快感に変わってくるのである。不思議な文章を書く人である。若くして散った才能ほど瞬間に輝いている。(2000.3記)2000/03/02
hatayan
2
関東の「浦和浪漫山岳会」に属し、51歳で病で世を去った女性会員の遺稿集。 深い山の中で自然と一体になっていることの喜びを余すことなく自然体で記されています。 会の機関誌にとどまらず、一般の人でも入手できるよう本として出版されたのは僥倖というべきでしょう。2017/09/15
felis
2
浦和浪漫山岳会で活動をされていた方が 51歳という若さで脳内出血で早世されたときに 編まれた遺稿集を山と溪谷社が刊行したもの. 山溪の短い紹介に惹かれて見たら面白くて通読. 山行については,あっさりと書かれているけれど 浦和浪漫!だし,地図を眺めても……凄まじいけど 山に浸るのを楽しんだり,古い径に思いを寄せたり そういう静かな部分がとても素敵だった. どの山も素敵だけど,なぜか,『天狗の庭』が とても気になった.苗場山の南西にあたるけれど 沢登りの熟達者でもないと辿りつけそうもないが.2013/05/27
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