内容説明
国語科授業において、もっとも大切なことは「国語学力」をつけること。国語教育の本質から、時の流行に流されない授業のあり方、指導技術、教材研究の具体的な手法まで、本物の学力をつける指導がここにあります。学力形成の重要性を野口節全開で説いた一冊。代表的な文学作品と説明文の著者による教材研究の実際も克明に紹介。[内容]1章 国語学力を形成する/2章 授業の基本・授業者の心得/3章 授業の基礎技法/4章 教材別指導の基本
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
8
国語の授業の仕方が分からなさすぎて読んだが、結論からして、教師の「読みの力」「教材研究」がなければ国語科は学びにならないということが分かった。特に、発問作りの項や、物語文の鑑賞に関して「発問」したら「解を必ず書かせる」。そして、妥当かどうかを話し合い、必ず教師が適切な答えを指導する(活動あって指導なしになってはいけない)。発問づくりのワークシートは非常に分かりやすかったので使ってみたい。『お手紙』の例では、「面白さを生み出している仕掛け」に気付いたり、がまくんとかえるくんの仲の良さが分かる1文を探したり。2021/07/13
しんえい
3
転勤したことだし、と思い再読。相変わらず野口先生のスタンス(特に未熟である人間を成長させるという教育観)は諸手を挙げて賛成というわけにはいかないが、それでもやはりとても学びが多い。今回は最近興味のある文学教育についての項をとりわけ興味深く読んだ。文学の鑑賞指導とは作品固有の魅力と感化力を理解し、味わう学力を形成するためのもの ①内容理解の深化②言語技術の体得③人間認識の拡充 の3つを意識するべきであるとのこと。教材である以前に作品である、というわけか。ちなみに今はどちらかというと文学の聖典化には批判的。2020/05/18
るい
3
小学校の国語の教材を用いて説明しているが、中学校教諭の私が読んで、非常に勉強になった。野口先生の毅然とした口調で書かれた一貫した考えが、私の考えをゆさぶり、読んだ翌日から授業の仕方を変えてしまったほどだ。授業の存在意義は「学力形成」にある。子どもを「向上的変容」させるために、「理想」をもち、指導する。文学的文章や説明的文章の授業の仕方から、発問の作り方、板書の仕方まで、国語の授業の基本が書かれている。ここに書かれていることを少しでも自分のものにして、よりよい授業をしていきたい。2013/03/05
しんえい
2
先日野口先生の模擬授業に参加した。そこでの学びを振り返りたいと思い購入。一気に読破した。「向上的変容」「知識の安定的行為化」「根本・本質・原点」を意識することは、国語科以外の教科においても必要であろう。野口先生の教育観は夥しい経験に裏打ちされたものであり、迫力があり、非常に参考になる。しかし、今はその全てを受け入れられるような時代ではないとも思う。4月にまた野口先生の出席される研究会に参加する予定なので、その時までにもっと勉強をしようと決意。2019/03/07
タラヲ
2
あくまでも基本に忠実、野口芳弘氏の授業のこだわりが詰まった本。 授業技術以上に、子どもたちに「確かな学力」をつけさせる、という信念が伝わってくる内容でした。 特に本書で紹介されていたノート発問は「そんな方法があるのか!」と目から鱗でした。 新任でも明日の授業から使える技術が丁寧に解説されていてサクサク読めます。2014/01/24
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