内容説明
子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。これが、いきものを見つめる原点。不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動者がやさしい言葉で綴る自然の魅力発見エッセイ。
目次
「なぜ」をあたため続けよう
人間、この変わったいきもの
宙に浮くすすめ
それは遺伝か学習か
コスタリカを旅して
いろんな生き方があっていい
行ってごらん、会ってごらん
イリュージョンなしに世界は見えない
じかに、ずっと、見続ける
いつでもダンスするように
講演録 イマジネーション、イリュージョン、そして幽霊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
232
最後の講義か。動物行動学は科学未満と思われていた時代に、せんせーがなにを思い、どの様な態度で研究を拡げていったかと言う、自伝的半生記としても読めます。エッセイのタイトルにも「なぜ○○は□□か」っていくつか思い当たりますね。幼少の砌に、死体に群らがる虫を観察するのが好きだったと言うお話があるのですが……子供の頃に、生涯に渡って関心を持ち続けられるものに出逢えるって最高だと思いますが、この場合は御尊父を支持したい。かも。蝶の蛹の話もあってね、以前読んだより詳しく、あれ? ちょっと間違えて覚えていたかも。2022/08/19
小梅
150
日高先生の著書は何冊目だろう…本当に文章から人柄が滲み出てるよなぁ〜一度お会いしてお話しを聴いてみたかったなぁ〜とつくづく思う。2018/02/28
KAZOO
122
日高先生の文庫2冊目です。こちらの本の方が「春の数え方」よりも対象年齢が低いような気がいたします。ただ内容的には自分が忘れてしまっていた基本的な考え方を再度認識させてくれる気がします。わかりやすい話しかける文章でぜひ小学校高学年から中学生に読んでもらいたい気がしました。2018/06/15
ジョゼ★ネコを愛する絵描き(趣味)
87
動物行動学者の日高敏隆さんのエッセイ。 日高敏隆さんは初読だなと思っていたら、以前読んだコンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」の訳者だと知りました。 それを意識したからか、コンラート・ローレンツと何か近いものを感じる方だなと思いました。 人間も動物の一種であり、相対的に物事を見ること考えることがいかに大切かを考えさせられます。 岩合光昭さんの「生きもののおきて」を読んだ時と同様に、人間目線での物の捉え方に違和感を抱きました。 日高敏隆さんの柔らかく優しい文章によって、朗らかな読書体験になりました。2022/07/11
けんとまん1007
80
まさにタイトルが、この1冊を表しているし、日高先生の生き方そのものを表してもいる。とても平易な言葉で綴られているが、底に流れている哲学には感じいるものがある。何故と思うこと。観察から始めること・・・つまり、自分の身体を使って実体験すること。この2点に立つと、自ずと考え方も変わっていくと思う。そこにある事柄・事象を、そのまま受け入れることの大切さ。ただ、ここが難しいのだと思う。でも、そんな風に思うことから、小さな変化が始まる。2023/12/14
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