角川SSC新書<br> 日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択

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角川SSC新書
日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択

  • 著者名:中野剛志
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047315921

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内容説明

ユーロ危機、新興国の構造不況、領土問題など、いま、世界各国は、さまざまなリスクにさらされている。その原因は、覇権国家アメリカの衰退にともなう国際秩序の崩壊にある。これまで人類が経験したことのない、無秩序な世界情勢の中、日本が選択すべき道は何か。2050年を見据えた国家戦略を説く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

56
アメリカの凋落により覇権国家が存在しなくなって以来、資本主義そのものが大きなリスクを抱えているという。加熱した市場で株価は僅かな下落をきっかけに暴落し、金融市場はパニックに陥る。こういう暴れ馬のような資本主義の上に我々の経済があるとすれば、この馬を御する政策や国際協調は絶対に必要だろう。ケインズ主義から新自由主義へと転換して以来、金融危機が繰り返されているが、経済というものにも健全な姿と不健全な姿があるようだ。国民が生活に喘いでも利益さえ上げればいい、競争に勝てばいいという発想はもうやめるべきではないか。2015/01/25

壱萬弐仟縁

18
書名からすると軍事防衛と想起されるが、 多くは経済問題だといえる。 Gゼロとは、イアン・ブレマーによると、 世界秩序を維持したり、グローバルな問題を解決 したりするために必要なリーダーシップを発揮できる 政治力が、存在しなくなる状態(22頁)。 資本主義は不安定な経済システムとしたのは、 金融不安定性仮説のハイマン・ミンスキー(32頁)。 ダグラス・カスのスクリューフレーション(SF)は、 中産階級の貧困化(スクリューイング)とインフレ を組み合わせた造語をつくった(73頁)。  2014/03/31

さきん

9
日本におけるリスクはさまざまあり、財政に関するリスクが果たして最優先すべき解決事項か考える必要がある。ちぐはぐな政策が日本のリスクに対する対応力を弱める。防衛というと軍事を思い浮かべるがハード、ソフトにわたってさまざまなリスクは存在する。それら、もうからないリスクにもしっかり投資する必要があり、投資できるのは政府しかない。2015/07/10

ceskepivo

8
日本が直面しているグローバルリスクを俯瞰し、その様な時代に国民経済を維持するためには、さまざまな学問領域の知見を総動員しなければならないと訴える。もっとも、本書は民主党政権時代に書かれたものものなので、自民政権の政策に対する著者のスタンスは異なるものであろう。中国はリスクではなく、チャンスに変えることはできないのか。2014/08/18

はる

7
上司から読むようにと貸してもらいました。新書は読みなれないので、なかなか進まず・・・ ^^; Gゼロ、ユーロ問題、水資源の問題など深刻です。原発の安全性は向上しうるとありましたが・・・難しいですね。2013/06/30

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