内容説明
革命と資本主義の生成という時代に、哲学者たちはいかなる変革をめざしたのか――。デカルト、カント、ヘーゲル、マルクスなど、近代を代表する11人の哲学者の思想と世界の歴史を平易な文章で紹介する格好の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
18
分かりやすくまんべんなく哲学者の生涯と思想を扱っていて、近年の初心者向け入門書としては出色の出来。デカルトからマルクスやミルまで、現在の哲学の土台を築いた巨人たちを、明快に、ぶっちゃけた主観も交えて語り、ブックガイドも備えていてかなりのできばえだった。とりわけ、ヒュームの自然宗教論やミルのエリート主義的側面など、図解系入門書ではまず触れられない主著以外の著作や細かいとこまで取り上げ、伝記的なエピソードと絡めて語るので、いかにも超初心者向けの文体でありながらわりと中身がある2014/07/26
なつきネコ@執事になる化け猫 全てのご主人様、お嬢様、紅茶をどうぞ☕
6
哲学を要点を押さえた入門書。しかも、作者のツッコミがいい。たとえば、ミルの文明人と未開人の関係で、ミルもつまらない事を書くものだのあたり。哲学者の人生も紹介され、彼らに親近感がわく、聖人的なカント、変態気質のルソーなど。政治や経済を中心に多く項が割かれていて、彼らの生きた時代と彼らが求めようと足掻く理想世界との対比がおもしろい。私としては、ロックとスミスの哲学が結末がアメリカを作り上げ。しかし、彼らが除外した悪意が貧困を産み出した。景気がいい時はスミスはうまくいくが、不況になると国は助ける事はできない。2017/01/04
shou
5
近代の哲学者たちの生涯と思想に辿りついた経緯を解り易くまとめ、ツッコミ付で読みやすい思想の要約(やや筆者のフィルターがかかっているようだけども)、ブックガイドも備えていて取っ付き易い入門書。2015/02/14
captain
4
歴史とともに哲学者たちがどのように乗り越えようとしていったかが書いてある1冊。2014/11/12
からすやま
3
一生子供のままでいたいルソー。父親不在で育ち、女性に母性を求め(だから妻テレーズの母親の面倒をみるし、ディドロの粗野な妻は嫌う)、自分が父親になることを拒む(自分の子供は捨てる)。年をとり母親代わりが減るにつれ、まわりはみな敵と被害妄想に陥る。他人への共感能力に欠け、さまざまな人々を「人民」とひとくくりにし、いつか自分に都合の良いひとつの人格「一般意志」になれと訴える。生い立ちと業績を結ぶと、こんな像が浮かんだ。ロボット子供の理想的な育て方を語る「エミール」は、自分がこう育てられたかったという願望かもね。2016/02/18
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