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内容説明
英米を欺き、官僚に楯突き、戦後の日本人に希望を与えた男。
出光は一途なほど日本という国を愛しながら、国家官僚を徹底して嫌った。
戦時中は軍部にも堂々と楯突いた。
その行動は奇想天外。
つねに人の意表をつき、非常識と罵倒される。
だが、時が移ると、世は出光の決断にいつの間にかなびいていた。
目次
第1章 土壇場の勝負師―破天荒な実行力(ベベと呼ばれた少年―体質虚弱で近視 ストの首謀者―本が十分に読めないからこそ、「考えに考えて考え抜いた」 ほか)
第2章 新参者―愚直な突破力(割り込み―実証してこそ、既得権は打ち破れる 常識破り―理屈、肩書きを捨て、体を動かせ ほか)
第3章 飛翔―孤軍奮闘(一人も首にするな―「この戦争で本当の意味で負けたのはアメリカだ」 タンクの底をさらえ―目先の利益に囚われない行動 ほか)
第4章 俯仰天地に愧じず―矢は石をも徹する(めずらしい名の男―イラン人との出会い 機熟す―情報を徹底的に集める ほか)
第5章 経営哲学の具現―人間をつくることが事業(赤い石油―国家的見地に立つ マンモスタンカーの出現―「造船・日本」を導くパイオニア ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
56
「海賊とよばれた男」出光佐三の生涯と、残された彼の言葉の数々。「人間をつくることが事業。石油はその手段に過ぎない」。確固たる信念を持ち、弱きを守り強きに向かって行く気迫は、凄い!特に印象的なのは、海軍力を誇る英国に「喧嘩を売った事件」として大きく報道された「日章丸事件」。原油国イランは、英国の石油メジャーに支配され、大層な甘い汁を吸われていた。出光は、イランの石油国有化を助けるため、横暴な国際石油カルテルの支配に対抗して、消費者に安い石油を提供するため輸入したという。日本を想う男が、ここにもいたのだ!2022/07/23
s-kozy
45
バードさんの感想から手に取る。百田尚樹「海賊と呼ばれた男」の種本。と言うかこの本で描かれている出光佐三がまんまあの小説の主人公になっている。「海賊〜」に感銘を受けたという方はこちらも読むべきだと思う。途中紹介される「大成してからも部下への訓示などが独善的、神がかり的になったのは、この『眼の不自由』ということが、大きく関係していただろう」という引用が興味深かった。一見ハンディキャップになりそうなことが、逆に強みになったということですよね。それを叶えたのは父母を敬う心、ぶれない気持ちが原動力となっていた。2014/08/17
サンダーバード@読メ野鳥の会・隊鳥
33
「海賊と呼ばれた男」で出光という人物を知った。タイトル通り「日本人としての誇りを貫いた男の生涯」。一企業人でありながら、目先の利益にとらわれず、10年、20年先を見据えて国策を考える。このような素晴らしい経営者がここにもいたのだ。もちろん聖人君子ではないから、彼の国策は出光商店の利益とも一致する。ただ、既得権利や古い慣習に縛られることなく、企業と消費者がWin-Winの関係になることを常に意識していたと思う。エンタメ小説とノンフィクションを比較してはいけないが、こちらの方が数段良かった。★★★★2014/05/09
Kentaro
29
「あなた方はアメリカが民主主義の国であると自ら信じておられる。又それを誇りにしてもおられる。だが私に言わせれば、あなた方の民主主義は偽物である。これは私の考えだが、民主主義の基礎はお互いに信頼し、尊敬し合うところにある。人間と言うものは性善であるという価値観があるはずだ。タイムレコーダーという装置で社員の出勤や退社の状況を上司が背後から監督しなければならない組織に民主主義が実行できるのか」 「共産主義の欠点をマルクスだけに押し付けてはいけない、その背後にあった資本家の搾取がそもそもの問題だったのだ」2019/09/17
Tadashi_N
24
やっぱり合併しないほうがいいな。2016/08/24




