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内容説明
ポーターも、リソース・ベースト・ビューも、ブルー・オーシャンも日本の戦略論もすべてこの一冊で。一橋大学名誉教授野中郁次郎氏推薦「世界と日本の戦略論を渉猟しながら、一つの体系になっているのが驚きだ。企業戦略論の新しいテキストとなろう。」ポーターを疑うことから、戦略策定をはじめよ。本書はポーター理論を紹介しつつ、時代変化、理論深化、数々の批判や新しい視点の登場によって、ポーター戦略論自体が変容せざるをえない状況を記述しながら、現代の世界および日本で求められる戦略の方向性と詳細を多角的に提示する。企業間でなぜ業績の違いが出るのか、その原因を究明し、どのようにすれば企業が持続的に好業績を残せるのか、そのロジックを追求するのが企業戦略論だといってもよい。しかし、企業経営は、これだという決め手を容易に引き出せるほど単純ではない。同様に、経験的知識だけで処理できるものでもない。中長期的な企業業績は与えられた環境の中で企業がどんな思考行動をとるかで決まってくる。本書は、新しい時代に適合していこうという人々に対して、企業の置かれた環境を整理し、多角的な視点、戦略オプションを得るための手段を提示するテキスト。混迷する世界の中で、企業の置かれた環境を整理し、これまでの日米欧を中心とした企業戦略論を再整理したうえで、著者の新しい視点を打ち出す。
目次
ポーターの競争戦略論を疑え―創知・情報化時代の経営戦略論への助走
日本の対比で見る戦略論の展開―ポーターの競争戦略論は弱者の論理
ポーターの業界分析モデルの解体―デジタル革命がポーター理論に修正を迫るものは何か
分離したモノづくり、価値づくり―バリューチェーンのデコンストラクションの衝撃と戦略部品の経営
新技術・規制緩和が与える既存企業への衝撃―消えつつあるポーターの「先行者のメリット」
ドメイン価値を生かす「集中と選択」―「勝者のゲーム」である集中戦略はもろさと背中合わせ
異次元の「差別化」を図るべき時代―「創異(difference‐making)の経営」によるダイナミック理論の提示
学習を超えるナレッジ・オリジネーション―「まだ見ぬ」欲しいものを探り出し、創り出す組織の意味
標準化戦略は脱「ガラパゴス化現象」策―差別化がアダになる標準化策を「軸足部品の経営」で乗り切る
グローバル・ダイナミックスへの挑戦―少子高齢化時代の日本企業を襲う「後発者のメリット」
価値づくりに標準を合わせた組織と企業―デジタル化で分解された組織をコーディネートする
高まる買収・アライアンスの役割―日本でも始まったM&A戦略の時代
多角化戦略と本社の役割―シナジー効果をどう確保するか
企業戦略の品格とは何か―CSP(コーポレート・ソーシャル・パフォーマンス)の提唱
感想・レビュー
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かんちゃん
KAZOO