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内容説明
我々日本人は、「民主主義」や「市民」あるいは「個人主義」や「共和国」といった言葉の意味を本当に知っているのであろうか。実際、これらの語に対する誤解は珍しくなく、時として誤解に基づく歪んだ民主主義観や政治観をも醸成している。この種の無理解や誤解が、なぜ生まれるのか――それは、知的能力の不足に起因するものではない。根本的な原因は、日本語の宿命の中にあるのである。
目次
社会
大衆
個人
市民
NPOとNGO
民主主義と共和制
権利と権力
「法治主義」と「法の支配」
首都と資本
主観的と主体的
愛国心と国粋主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
13
この本の最大の問題点は短いぶつ切りの記事をまとめて本にしたため、本全体を通した躍動感に欠けること。とはいえ、社会学を勉強する上で直面せざるをえない、翻訳語からなる日本語が、原語の知識なしでは理解不能であるという恐ろしい問題を概観するという意味では勉強になる。もちろん、これは著者の専門とする社会学にとどまるものではない。日本語で生活していると思い込んでいる我々全員は、実際には西洋語によって作られた世界に住んでおり、それなのにその社会のシステムを、翻訳語からなる世界からは推し量ることが出来ないという大問題。2018/05/21
ステビア
6
良著。勉強になります。2014/01/29
桔梗屋
2
明治期にどっと入ってきた外来語。巧みに漢語を用いることで、一見、正しい理解が成されたかのように見えても、西洋人が把握しているような語義で日本人にも把握されているかどうかは極めて曖昧で、そのあたりがしばしば、現代社会を理解しようとした際に齟齬を招くことになっているのではないか。かつて政治学科で「政治英書」っていう、政治学の英語文献の翻訳やらされて「確かに日本語にはなったけど、何言ってんだこれ結局」に陥った自分としては、三十年ぶりくらいにあの理不尽な感じが思い出し怒りに繋がったよ。そもそも無理だったんじゃん!2020/08/21
rabbitrun
2
『社会主義の誤解を解く』が面白かったので手に取ったものの本書の主張は納得に至らなかった。「民主主義」や「市民」といった社会科学の用語は外来語であり、翻訳されたときに意味が変化してしまうため日本人はこれらの概念を完全には理解できない(日本には真の民主主義が根付かない)とするのは短絡に過ぎるだろう。2019/09/20
Masatoshi Oyu
2
本書のいいところは、個人、社会、市民など、学問をするうえで重要だがわかりにくい概念を非常にわかりやすく説明してくれているところである。 また本書は、翻訳語がなぜ日本人にとって難しいのかを説明する。それはまず、これらの翻訳に充てられたまたは活用された漢語からして外来語であるという点である。一度翻訳すると、原語の意味に漢語としての意味が付きまとう。さらにそれらが定着すると、今度は日本語として独り歩きを始める。そうすると、日常の用法からこれらの用語について考えると、意味の把握がほぼ不可能になってしまうのである。2018/08/20
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