内容説明
日本が占領の危機にあっても、「非戦論」や「平和主義」を唱えることが正しいのか!?
宗教界にも突きつけられた難問に、生前、日露戦争に対して非戦論を唱えた天上界のキリスト者・内村鑑三が答える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
4
『後世への最大遺物』で有名な内村鑑三さん。彼が唱えたキリスト教無教会主義からは矢内原忠雄、南原繁ら東大総長も輩出。信仰一本の方かと思いきや客観的に分析するリアリスティックな面もお持ちなのは意外でした。日露戦争時、非戦論を唱えたのも当時の日本を取り巻く世界情勢を冷静に分析した結果であったこと。信教の自由を脅かす勢力に対する断固とした姿勢には旧約の預言者さながらの揺るぎない信念と情熱を感じました。2012/12/18
とらじゃ
3
「無神論勢力が世界を支配すること」には耐えられない。そういうことを考えると「戦いにも一定の理由はある」・・これが内村氏の本音ではないのか。私も神社仏閣が焼き払われるのは見たくない。2013/01/21